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1990 年度 実績報告書

新規紫外光受容体P_<290>の抽出単離による検証

研究課題

研究課題/領域番号 63480015
研究機関神戸大学

研究代表者

橋本 徹  神戸大学, 理学部, 教授 (60087616)

研究分担者 八ツ橋 寛子  宮崎大学, 教育学部, 助教授 (60182359)
七條 千津子  神戸大学, 理学部, 教務職員 (70226132)
上村 松生  神戸大学, 理学部, 助手 (00213398)
森本 直明  神戸大学, 理学部, 助手 (30174452)
鶴見 誠二  神戸大学, 自然科学研究科, 助手 (80144608)
キーワードホウキモロコシ / アントシアニン / UVーB光受容体 / クロモサポニンI / ソヤサポニンI
研究概要

1.ホウキモロコシのアントシアニン形成で紫外光と赤色光は相乗効果を示す。そこで一定光量の赤色光を照射し、それによって誘導されるアントシアニン生成を算増大させる紫外光作用の作用スペクトルを調べた。スペ-クトルのピ-クは293nm付近にあり、紫外光単独のアントシアニン誘導のスペクトルとほぼ一致した。また紫外光と赤色光によって誘導されるアントシアニン生成を抑制する紫外光の作用スペクトルも調べたが、このスペクトルは300から260nmへ向かって上昇した。これらの結果によりDNAとは異なるUVーB光受容体の存在を確認した。
2.UVーB光受容体P_<290>候補物質クロモサポニンIの化学構造の解明を進めた。クロモサポニンIをアルカリ性メタノ-ルで処理することによってソヤサポニンIと3ーヒドロキシンー2ーメチルー4ーピロンが得られた。クロモサポニンIおよび両分解産物のNMR比較解析によって、クロモサポニンIの構造は22ーOー〔3ーヒロドキシー2ーメチルー4ーピロニル〕ソヤサポニンIであると推定した。生体中ではクロモサポニンIは53kDaのタンパク質複合体として存在することをゲル濾過およびゲル電気泳動によって示唆した。
3.クロモサポニンIタンパク複合体を単離し、その物理化学的性質の解明と単離した細胞核の転写活性に対する作用の検討を今後進めていく。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Hashimoto,T.: "Ultraviolet action spectra for the induction and inhibition of anthocyanin synthesis in broom sorghum seedlings." J.Photochem.Photobiol.(投稿中).

  • [文献書誌] 橋本 徹: "高等植物に及ぼす紫外光の効果" 月刊 海洋. 23. 168-172 (1991)

  • [文献書誌] Hashimoto,T.: "Merits and demerits of ultraviolet light in plant life." Photomed.and Phtobiol.12. 33-42 (1990)

  • [文献書誌] Tsurumi,S.: "Absence of red lightーinduced stimulation of growth in the hook of etiolated dwarfーpea seedlings." Plant Cell Physiol.31. 721-724 (1990)

  • [文献書誌] Takagi,T.: "Reversion of the apical hook of pea in the dark and its promotion by a red light pulse." Physiol.Plant.78. 75-78 (1990)

  • [文献書誌] Noguchi,H.: "Phytochromeーmediated synthesis of novel growth inhibitors,Aー2α and β,and dwarfism in peas." Planta. 181. 256-262 (1990)

  • [文献書誌] Hashimoto,T: "Plant water relations and growth under stress" ミュ-出版, 507 (1989)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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