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1988 年度 実績報告書

光学的手法による神経分泌細胞の電気活動とホルモン合成活動の解析

研究課題

研究課題/領域番号 63480024
研究機関東京大学

研究代表者

浦野 明央  東京大学, 海洋研究所, 助教授 (00142232)

キーワード神経分泌系 / 神経ホルモン / ホルモン遺伝子 / ホルモンの合成 / ホルモンの分泌 / バソトシン / イソトシン
研究概要

本研究は脊椎動物の視床下部神経分泌系の神経ホルモン合成活動と分泌活動を、主として光学的な手法を用いて解明することを目的にしている。当初の計画では主にウナギを用いて実験を進める予定であったが、年度の途中で大型魚類の飼育設備を使用できる海洋研究所に移ったので、材料の再吟味を行った。免疫染色した何種類かの魚類の脳の組織標本を比較し、基本的にはサケ科魚類を用い、神経葉ホルモンを産生・分泌している視索前核-神経下垂体系について研究を進めることにした。なお、サケ科魚類の神経葉ホルモンはバソトシンとイソトシンであることが確立している。現在までに以下の結果が得られている。
1.バソトシンおよびイソトシンについて、免疫化学的な手法(ラジオイムノアッセイ、ドットブロットあるいは免疫組織化学)を用いて合成活動および分泌活動を解析するために、抗体の作製を試み、バソトシンに対して高い抗体価を示す抗血清がえられた。
2.バソトシン遺伝子およびイソトシン遺伝子の発現を切片上ハイブリダイゼーション、ドットハイブリダイゼーション、あるいはノーザンプロット法などにより解析するために、シロサケの神経葉ホルモンmRNAの塩基配列を調べ始めた。シロサケ視床下部のcDNAライブラリーから、ヒキガエルのバソトシンcDNAおよびメソトシンcDNAを用いてホモロジーを利用したスクリーニングを行い、シロサケイソトシンのcDNAをインサートに持つクローンを得ることができた。塩基配列の解析結果から、シロサケには2種類のイソトシン前駆体があることがわかった。
3.電位差感受性蛍光色素を用いて、神経分泌ニューロンの分泌活動の指標であるスパイク発射活動を記録するための準備を進めており、そのための膜電位測光装置のセットアップが完了した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.Hyodo;M.Fujiwara;S.Kozono;M.Sato;A.Urano: Zoological Science. 5. 397-406 (1988)

  • [文献書誌] S.Hyodo;M.Fujiwara;M.Sato;A.Urano: Zoological Science. 5. 1033-1042 (1988)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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