研究課題/領域番号 |
63480027
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高柳 洋吉 東北大学, 理学部, 教授 (70004299)
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研究分担者 |
丸山 俊明 東北大学, 教養部, 助手 (70165950)
海保 邦夫 東北大学, 理学部, 助手 (00143082)
長谷川 四郎 東北大学, 理学部, 助手 (90142918)
石崎 国煕 東北大学, 理学部, 助教授 (90004316)
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キーワード | 微化石 / 有孔虫 / 貝形虫 / 珪藻 / バイオメトリ- / 形態変異 |
研究概要 |
導入した画像解析装置ならびにこれと接続した画像・測定デ-タの蓄積装置を使用して、各微化石について、以下のようにバイオメトリ-をおこなった。 1.有孔虫 浅海性底生有孔虫のPseudononion属について、形態のバイオメトリ-により日本周辺海域における地理的変異を調査した。その結果を、同属に含まれる2種(P.japonicamと,P.tredecum)の模式標本と比較検討して、両種の分類学的意義を考察し、古生物学会例会(1989年6月、長崎大学)において発表した。 2.貝形虫 日本海側地域の鮮新-更新統より産出するBaffinicythere属の殻表に認められる網状装飾について画像解析を行い、配列パタ-ンの幾何学的特徴、および成長にともなうその変化を考察し、それらの結果を古生物学会年会(1990年1月、早稲田大学)において発表した。 また、殻の表面装飾に認められる欠損の地理的変異を把握するため、太平洋・日本海沿岸内湾域の現生堆積物試料に含まれるBicornucythere(=Leguminocythereis)属を用いて形質の地理的変異を画像デ-タにより追求する方法の検討を行っている。 3.珪藻 北太平洋や南極周辺海域の化石層序において重要な示準化石であるDenticulopsis dimorphaについて、八戸沖産標本の殻の各部位について計測し、形態上の特徴や時間的変異を検討した。また、その結果を関連種であるD.lautaやD.hyalinaと比較し、それらとの類縁関係について考察した。さらに、八戸沖の標本とインド洋ケルゲレン海台産の標本を比較し、地理的変異についても考究した。これらの結果を古生物学会年会(1990年1月、早稲田大学)およびシンポジウム(1990年1月、東大海洋研究所)において発表した。
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