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1988 年度 実績報告書

ネギ属種間核細胞質雑種の作出とその特性調査

研究課題

研究課題/領域番号 63480036
研究機関佐賀大学

研究代表者

田代 洋丞  佐賀大学, 農学部, 助教授 (20039340)

キーワード細胞融合 / 体細胞雑種 / 核細胞質雑種 / ネギ属
研究概要

1.タマネギ及びネギの葉肉細胞を高張液で処理することによって原形質分離を起こさせ、その後酵素処理を行うと、種々のミニプロトプラストが得られた。これらを濾過・洗浄した後、パーコールを用いた密度勾配遠心分離によって無核のミニプロトプラスト(cytoplast)の割合を高め、さらに、マイクロマニピュレーターを用いて混入している有核のミニプロトプラストを除去することによって、適当な大きさのcytoplastのみを分離・精製することができた。同様に、密度勾配遠心分離によって集めた有核のミニプロトプラストの中から、マイクロマニピュレーションによって、細胞質をほとんど失った有核のミニプロトプラスト(nucleoplastに近い)のみを分離・精製することができた。
2.核と細胞質の融合条件を検討する為に、まず、タマネギとネギのプロトプラストを供試して、電気融合法及びPEG法による融合条件を検討した。その結果、いずれの方法でも比較的容易に融合細胞を得ることができた。また、核細胞質雑種細胞の培養条件を検討する為に、まず、上記のタマネギとネギの融合細胞を、2,4-D、ピクロラム等を加えた種々の培地で培養した結果、核分裂は観察されたが、その後の細胞質分裂が行われない場合が多く、多核細胞が多数形成された。したがって、今後は培養条件の検討とともに、プロトプラストからの再分化に適した種あるいは品種(遺伝子型)の探索が重要であると考えられる。
3.タマネギ及びネギの近縁種(Allium galanthum,A.vavilovii,A.oschaaninii,A.noylei及びA.altaicum)の実生を育成し、その特性調査を行うとともに、増殖を行っている。
4.タマネギ、ネギ及びこれらの近縁種の核ゲノムの同定方法を確立する為に、アイソザイム分析を試みた結果、アスパラギン酸アミノ転移酵素のザイモグラムは種特異性があり、バンドの発現も安定していた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田代洋丞: 佐賀大学農学部彙報. 67. (1989)

  • [文献書誌] 田代洋丞: 佐賀大学農学部彙報. 67. (1989)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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