• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

病原糸状菌の線状プラスミドの遺伝子構成と機能

研究課題

研究課題/領域番号 63480039
研究機関東北大学

研究代表者

羽柴 輝良  東北大学, 農学部, 助教授 (20189476)

研究分担者 高橋 英樹  東北大学, 農学部, 助手 (20197164)
キーワード植物病原糸状菌のプラスミド / Rhizoctonia solani菌 / ヘアピン・ループ構造
研究概要

植物病原糸状菌、主にRhizoctonia solani菌を供試して多種のプラスミドDNAを探索し、相互関係を相補性の面から検討した。更に、すでに見いだされたプラスミド(pRS64)の構造と機能の解析を行った。
(1)本菌の6つの菌糸融合群、1〜6群(菌糸融合群は宿主範囲ともほぼ一致する)の123菌株を供試して51菌株からプラスミドDNAを見いだした。見いだされたすべてのプラスミドは線状であり、各プラスミドDNAは同じ菌糸融合群内のプラスミドDNAと相同性を示した。又、第2群に属する菌株はプラスミドDNAの相同性から2つに分けられ、この群内の宿主範囲とも一致した。
(2)従来報告されている線状プラスミドDNAのほとんどは5'末端にタンパク質を持ったものであるが、4群の病原性の弱い菌株から見いだした、長さ2.7Kbの3種類のプラスミドDNApRS64-1.2.3の構造を解析した結果、本プラスミドDNAは両末端がヘアピン・ループ構造を取り、両末端部は3種類とも同一の塩基配列を持っていることがわかり、全く新しい形の線状のプラスミドであることが判明した。しかも、R.solani菌から見いだされた他のプラスミドDNAも同様の形態を取っていると推定された。なお二量体の形成機構なども判明し、このプラスミドDNAの複製機構もわかりつつある。
次年度はプラスミドDNAの構造解析の不備な点、特に両末端の塩基配列を決定するとともに、細胞内での複製機構の解明を行う。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Hashiba,T.: 5th International Congress of Plant Pathology. Abst.-p.12 (1988)

  • [文献書誌] Miyashita,S.: 5th Internatinal Congress of Plant Pathology. Abst.-p.197 (1988)

  • [文献書誌] Miyashita,S.: 5th Internatinal Cngress of Plant Pathology. Abst.-p.197 (1988)

  • [文献書誌] Miyashita,S.: Mol.Gen.Genet.(1989)

URL: 

公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi