研究課題/領域番号 |
63480044
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高橋 正三 京都大学, 農学部, 教授 (00026535)
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研究分担者 |
高林 純示 京都大学, 農学部, 助手 (10197197)
津田 盛也 京都大学, 農学部, 助教授 (10026578)
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キーワード | ツマグロヨコバイ / クロスジツマグロヨコバイ / タイワンツマグロヨコバイ / マラヤツマグロヨコバイ / 寄主選好性 / イネ品種 / イネ科雑草 |
研究概要 |
アジアを中心とした稲作地帯の害虫であるヨコバイ類のうち、ツマグロヨコバイ、クロスジツマグロヨコバイ、タイワンツマグロヨコバイ、マラヤツマグロヨコバイの4種について寄主植物選好性をしらべた。これらの4種のうちの何種かはイネばかりでなく、イネ科雑草も寄主植物として利用する。また、イネ品種にはヨコバイ類が吸汁し易い品種しにくい品種があり、イネ茎葉の形状、組織の違いばかりでなく、植物体を構成する成分にも差異があるものと考えられる。 本研究ではまづ上述の4種ヨコバイを使って、日本晴、霊峰、IR36、IR42、Taducan、Teーtep、サヤヌカグサ、タイワンアシカキに対する定位、吸汁、産卵選好性をしらべ、それぞれの食草による4種ヨコバイの生存率、増加率を求めた。日本晴はいづれのヨコバイにも寄主植物としての適合性が高かったが、逆に不適合性の高かったのはIR42であった。イネ科雑草のタイワンアシカキはクロスジツマグロヨコバイに最も適合した植物と認められ、ツマグロヨコバイがこれに次ぎ、タイワンツマグロヨコバイには不適合と認められた。これら植物中の成分がヨコバイの寄主選好性に与える影響については、今後さらに吸汁行動測定装置を使って分析していく。
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