• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

森林計画のための地理情報システム(G.I.S.)の研究開発

研究課題

研究課題/領域番号 63480062
研究機関信州大学

研究代表者

木平 勇吉  信州大学, 農学部, 教授 (30021083)

キーワード地理情報システム / 地図解析 森林地図 / マッピング / 森林計画手法 / GIS
研究概要

1 地理情報システムGIS(Geographic Information System)の基礎研究報告をまず集め、今日までに開発された技術水準を調べた。その中から森林計画に応用する時の問題点を調査した。その結果にもとづき、今回開発するGISの基本構造を検討して、研究用および教育用として必須要件を明確にした。すなわち、今後GISを開発する研究者へ基礎的な論理を提供することを主眼とし、さらに応用分野である森林計画担当者には容易にその操作と解析原理が理解できて、初歩的なレベルではあるが実用的な使用が可能な簡易GISとしての機能をもつよう設計した。
2 地理情報システムの基本アルゴリズムを文献および既往の応用実績にもとづき検討した結果、ポリゴン法(Polygon)を採用した。地図上の情報を点、線、面に分類し、特に面を表示するポリゴン構造としてノード(交点)とアーク(辺)の概念を定義することにより論理性を高めた。その結果地図上の森林区画図(林小班区画、土壌型区画、植生タイプなど)の入力操作の効率化を実現した。次に、このポリゴン法にもとづき2枚の地図の重ね合せのアルゴリズムを開発した。その成果地図を製図する出力機能もつけることが出来た。以上、論理的に明確な方法で地図情報の入力、解析、出力が可能であることが明らかになった。
3 以上の基本構造およびアルゴリズムに基づき研究用GISの原型プログラムを開発して、これをGISKitと名づけた。これはマイコンを対象に大学研究者および森林計画実務者がGISの原理を知り、日常業務への応用を可能にするもので、現在、その試行テストと試行プログラムの配布を行おうとしている所である。
以上のとおり、本研究は第1年月として予定されたスケジュールにもとづき、目標とする成果を得ることが出来た。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 木平勇吉: 林業統計研究会誌. No.13. 9-18 (1988)

  • [文献書誌] 木平勇吉: 日本林業技術誌.

URL: 

公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi