研究課題/領域番号 |
63480076
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
藤木 徳実 佐賀大学, 農学部, 教授 (00039322)
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研究分担者 |
松尾 隆明 佐賀大学, 農学部, 助教授 (20039332)
小島 孝之 佐賀大学, 農学部, 助教授 (20041642)
石川 弘文 佐賀大学, 理工学部, 教授 (00037805)
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キーワード | 多口ホース噴頭 / 静電散布 / 粉剤散布 / 形状係数 |
研究概要 |
多口ホースを設計するに際しては、噴頭入口の条件すなわち送風機の動圧と静圧が与えられなければならない。ただし両圧力は全く独立に与えるわけにはいかない。多口ホース噴頭の全長、直径、穴間隔および吐出し穴径の4変数がきまれば、動圧と静圧の比は送風機の運転状態に関わらずほぼ一定である。このことに着目し、両圧力の比と各種の形状係数の関係を求めた。その算出にあたってフロッピーディスクユニットが大変重宝であった。 多口ホース噴頭の内部を流れる平均風速あるいは風量を、噴頭断面の中心動圧の値を使って求めることができるようにした。噴頭内風速分布を鉛直方向、水平方向に分けて、噴頭壁面の開口比と流動状態によって解析した。噴頭の直径を単位長さlとし、壁面からの深さを無次元化してyで表わし、中心風速に対する各点の風速比を指数式で表現した。さらに風速変化の勾配を示す曲率指数を定義し、開口比の関数として実験式を得た。その計算にフロッピーディスクが記憶容量を増すのに有効であった。 多口ホース噴頭に静電圧を導くために、DC-DCコンバータを使った静電圧発生装置を試作した。粉剤を散布して粉剤の付着状態を調査した。約7kV以上の静電圧をかけると付着率があがり、とくに作物の葉の裏側への付着がよかった。静電圧や電界電圧を測定するに際しエレクトロメータを使用した。 更に多くの作物や栽植条件に適応して、データを集積し、静電散布の効果を確認するとともに、新たな電界荷電方式を検討する。
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