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1989 年度 実績報告書

反常家畜におけるCa,P,Mgの消化管からの吸収像および吸収率に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63480084
研究機関京都大学

研究代表者

川島 良治  京都大学, 農学部, 教授 (50026382)

研究分担者 矢野 史子  京都大学, 農学部, 助手 (30101249)
石田 直彦  京都大学, 農学部, 助手 (00026593)
キーワードめん羊 / リン(P) / 吸収 / 消化管 / 飼料の物理的形態 / 唾液 / 潅流試験
研究概要

飼料の物理的形態の違いが、唾液経由のリン(P)の動きに及ぼす影響を、めん羊で検討した。粗切飼料では粉砕飼料に較べて唾液分泌量、第一胃内容量、第一胃流出速度ともに増加する傾向があった。また第一胃内容液中のP濃度は粗切飼料の方が低かった。これは唾液P濃度を反映していると考えられた。飼料の物理的形態による飼料通過時間の変化とCa,P,Mgの吸収率の関係については現在分析中である。
小腸の2ケ所にカニュ-レを装着しためん羊を用い、一時分離小腸による灌流試験で、Pおよび他のミネラルの吸収を検討した。5〜10ml/min(7.2〜14.4l/d)の灌流速度では、流速が遅いほど水分吸収率、P吸収とも高かった。灌流液のP濃度を10〜50mMの範囲で変えると、水分吸収率には違いはなかったが、P吸収率は濃度が高くなるほど減少する傾向にあった。しかしPの総吸収量は濃度が高い程増加し、本実験下では飽和状態はみられなかった。今回の試験では、灌流液中のCa,Mg濃度が低く設定されていたので、Ca,Mgの吸収については明らかな傾向は見られなかった。Ca,Mgの吸収については、カニュ-レの装着部位も含めて今後の検討が必要である。invivo状態での灌流試験は、動物を種々の条件下において(P充分、P欠乏など)行う予定である。
なお、本年度の実験の過程で、P充分飼料からP不足飼料への切り換えや、唾液Pの除去が、唾液を中心とするPおよび水分代謝に影響を及ぼす傾向が見られたので、今後この点についても検討を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] F.Yano: "Effect of Feed Intake Level and Mg Supplementation on Mg Absorption Site in the Digestive Tract of Sheep" Maguesium Research. 2. 114 (1989)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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