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1988 年度 実績報告書

ADPーリボシル化反応による遺伝子情報発現の制御

研究課題

研究課題/領域番号 63480136
研究機関高知医科大学

研究代表者

静田 裕  高知医科大学, 医学部, 教授 (50025631)

研究分担者 山本 泰猛  高知医科大学, 医学部, 教授 (90117036)
白石 行正  高知医科大学, 医学部, 助教授 (80019570)
光内 康弘  高知医科大学, 医学部, 技官(教務員) (60219673)
戸田 勝己  高知医科大学, 医学部, 助手 (40197893)
宇城 啓至  高知医科大学, 医学部, 講師 (10151854)
キーワードポリADPーリボース / cDNA / genomicDNA / 発現 / モノクローナル抗体 / 染色体マッピング
研究概要

重要な成果は、次の5点である。
1)昭和62年度に我々を含め3つのグループが、ポリADPーリボシル化酵素のcDNA塩基配列を決定したが、互いに比較すると各々若干の相異がみられた。これは用いたヒトのcDNAライブラリーが正常細胞由来か、SV40でトランスフォームした細胞由来かで違う可能性があり、また技術的ミス等による相異も考えられる。そこで本年度は再度ヒト正常胎盤由来のcDNAクローンと同時にSV40でトランスフォームしたヒト線維芽細胞由来のcDNAクローン2種について全塩基配列を決定した。その結果、両者の差は、主としてDNA結合ドメインの2ケ所にアミノ酸の置換を伴う点突然変異が起るか否かであることが判明した。
2)上記のcDNAクローンをマウス由来のNIH3T3で発現させることに成功した。しかし正常のものとトランスフォームしたものとの発現細胞の性質は、調べた限りでは著変がなく、現在他のパラメーターを用いて、さらに詳細を検討している。
3)本酵素遺伝子の染色体マッピングを行い、染色体の1、13、14が用いたプローブと強くハイブリダイズすること、構造解析から、13と14の染色体は、いわゆるpseudogeneの可能性が強く示唆された。またゲノムDNAの構造解析を行い、TATA Box他特異な構造特性を持たないことを明らかにした。
4)ポリADPーリボシル化酵素に対するモノクローナル抗体を作成し、これをmicroinjectしてRNAおよびDNA合成がどの様に変化するかを調べたが、有意の差は認めなかった。
5)ポリADPーリボース分解酵素の精製を行い、高純度標品を得たが、部分一次構造決定に用いるには、今少し精製を行わねばならず、従って、この酵素のcDNAクローニングは次年度も継続して行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Shizuta,et al.: ADP-ribose Transfer Reaction.

  • [文献書誌] Kameshita,et al.: ADP-ribose Transfer Reaction.

  • [文献書誌] Ushiro,et al.: ADP-ribose Transfer Reaction.

  • [文献書誌] Toda,et al.: FEBS Letters.

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2018-02-02  

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