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1988 年度 実績報告書

成人双生児を対象にしたB型肝炎ウィルスの垂直、水平感染の研究

研究課題

研究課題/領域番号 63480185
研究機関近畿大学

研究代表者

清水 忠彦  近畿大学, 医学部公衆衛生学, 教授 (00088519)

研究分担者 由良 晶子  近畿大学, 医学部公衆衛生学, 助手 (80142595)
三戸 秀樹  近畿大学, 医学部公衆衛生学, 講師 (00101402)
大国 美智子  近畿大学, 医学部公衆衛生学, 助教授 (90088542)
早川 和生  近畿大学, 医学部公衆衛生学, 助手 (70142594)
キーワード双生児 / HB肝炎 / 感染経路 / 疫学調査
研究概要

本研究は双生児間のHBc抗体陽性率の異同からB型肝炎ウィルスの母子感染と水平感染の比率を推定し、その地理的分布と年次推移を検討しようとするものである。初年度の研究経過は次の通りである。
1)調査対象の把握:従来は50歳以上を対象に老人クラブなどを通して双生児例を把握してきた。今回は年齢および出生年次別傾向をみるために調査対象を全年齢層に拡大することとし、一般市民に対して調査協力の依頼状を配布する方法を試みた。現在までに堺市などの約10万世帯に依頼状を配布、1万世帯対約20組の応募率を得た。わが国では双生児調査の協力者の把握が困難とされていたが、今回の応募率はこの種の試みとして比較的良好であった。年齢分布は乳児から74歳まで広範囲であった。次年度も引き続き調査対象の把握に努める予定である。
2)アンケート調査成績:新たに把握した調査対象について、現症、既応歴、生活歴等を郵送質問紙法により調査した。現在詳細を解析中であるが、肝炎対策に限らず、保健所などによる双生児育児指導の体制の整備が必要と思われた。
3)検診成績:従来からの調査対象および今回あらたに加わった協力者について、血液型による卵性診断、HBs、HBc、HBe各抗原抗体価の測定、肝機能検査を含む各種臨床検査などの総合的な検診を実施した。検診は愛媛県、高知県などへの出張検診のほか、本学内で現在(3月)も実施中である。受検者は当初から現在までに総計248名(124組)で、一方のみの受検者のペアおよび新規協力者の検診をさらに実施する予定である。検診中のため成績の解析は途中経過にとどまっているが、およその傾向こしてこれまでに得た成績を裏付けており、垂直・水平感染比を求める統計解析手法も妥当なものと判断される。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 早川和生: 日本衛生学雑誌. 43. 763-777 (1988)

  • [文献書誌] Kazuo Hayakawa,Tadahiko Shimizu.: Acta Geneticae Medicae et Gemellologiae. 36. 486-491 (1988)

  • [文献書誌] 清水忠彦、早川和生: 医学の歩み. 147. 760 (1988)

  • [文献書誌] 清水忠彦、早川和生、大国美智子、三戸秀樹 他: 日本衛生学雑誌. 43. -589 (1988)

  • [文献書誌] 早川和生、清水忠彦: "双生児研究における遺伝と環境、in「ライフスタイルと健康」" 医学書院,

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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