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1988 年度 実績報告書

覚醒時緬羊の各種の肺傷害における肺機能障害の病態の解明に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63480209
研究機関信州大学

研究代表者

久保 恵嗣  信州大学, 医学部, 講師 (80143965)

研究分担者 平山 二郎  信州大学, 医学部附属病院, 助手 (90156696)
小林 俊夫  信州大学, 医学部附属病院, 講師 (80020775)
上田 五雨  信州大学, 医学部附属心脈管研究施設, 教授 (10020702)
酒井 秋男  信州大学, 医学部附属心脈管研究施設, 助教授 (70020758)
キーワード肺血管傷害 / 肺空気塞栓 / 換気力学 / 動肺コンプライアンス / 肺粘性抵抗 / 覚醒時緬羊
研究概要

本年度は、覚醒時緬羊の換気力学の測定法の確立と肺空気塞栓および左房圧上昇の際の換気力学的検討をおこなった。
1.換気力学測定法の確立
麻酔下に右開胸下に、胸腔内圧(Ppl)測定用バルーンを留置し、さらに、気管切開をおこなった。覚醒時に、気管チューブをFleish型ニューモタコグラフに接続し、気流速度(V^^・^-)を求め、積分計を介して換気量(V)を測定した。Pplと口腔内圧との差をValidyne社製差圧トランスジューサーにより求め、肺内外圧差(Ptp)とした。以上のV、V^^・、Ptpをレクチコーダーに同時記録し、V^^・=0の点における△V/△Ptpを動肺コンプライアンス(Cdyn)とした。また、呼吸曲線上の吸気および呼気の換気量の中点における△Ptp/△V^^・を肺粘性抵抗(R_L)とした。以上より、覚醒時緬羊において、換気力学、特に、CdynとR_Lの測定が確立された。
2.肺空気塞栓および左房圧上昇時の換気力学的検討
実験は、(1)コントロール群、(2)肺空気塞栓群として、肺動脈主幹部に留置した細いチューブ(φ0.3mm)より空気(1.2ー3.0ml/min)を注入した、(3)左房圧上昇群として、左房に留置したFoleyカテーテルを膨張させ、左房圧を約10cmH_2O上昇させた。各々、1時間の実験をおこない、15分毎に各項目を測定した。結果:(1)群(n=3)ではbaselineでのCdyn、R_Lは、それぞれ87.1±32.3ml/cmH_2O、3.14±1.42cmH_2O/l/secであり、経過中変化なかった。(2)群(n=3)では、Cdynは減少し、R_Lは増加した。(3)群(n=2)では、Cdyn、R_Lともに変化なかった。肺空気塞栓時に換気力学に異常が認められたが、この機序については、今後、肺水腫の発現との関連性もふくめ、さらに検討を要する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 篠崎史郎 他: 日本胸部疾患学会雑誌. 27. (1989)

  • [文献書誌] Keishi Kubo 他: J.Appl.Physiol.

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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