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1988 年度 実績報告書

心臓血管内視鏡法に関する基礎的臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63480223
研究機関東京大学

研究代表者

内田 康美  東京大学, 医学部(病), 講師 (60010419)

キーワード血管内視鏡 / レーザー形成術 / 冠動脈 / 末梢動脈
研究概要

細径の血管内視鏡と誘導カテーテルとを用い、麻酔イヌ及び閉塞性末梢動脈硬化症、虚血性心疾患患者について下記の成績を得た。
A.麻酔イヌを用いた検討:
a)4.6F先端バルーン付カテーテルを用いた冠動脈内視鏡法の検討:
4.6Fバルーン付カテーテルを開発し、経皮的に冠動脈内に挿入し、それを介し、3.3Fの血管内視鏡を挿入し、冠動脈内腔を観察したが、バルーンにより血流が遮断され、生食注入により、同軸性を守りつつ明瞭に観察しうることが判明した。
b)心内腔の内視鏡法の検討:
9Fバルーン付カテーテルを開発し、経皮的に右心又は左心に挿入、ついで3.3又は4.6F血管内視鏡を挿入、バルーンを膨張せしめ内壁におしあて、生食を注入することにより、心内壁が自由に観察しうることが判明した。
B.臨床的検討
a)閉塞性末梢動脈硬化症についての腸骨動脈大腿動脈内腔の観察:
8例の症例についてSeldinger法により大腿動脈を介し順行性ないしは逆行性にバルーン付カテーテルと血管内視鏡とを挿入し、生食を注入しつつ閉塞部や狭窄部の病変が明瞭に観察し得た。また小数例でバルーンによる形成術に伴う〓腫の変化も観察しえた。
b)虚血性心疾患における冠動脈内腔の観察:
15例についてSeldinger法により4.6Fバルーン付カテーテルを冠動脈内に挿入し、生食注入下で、狭窄病変を観察しえた。
C.1989年度の予定
臨床的に左右心内腔・弁の観察が血管内視鏡で可能であるか否かを検討する。

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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