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1989 年度 実績報告書

虚血心筋における肥大の発生とその機序に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63480224
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

篠山 重威  富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (70109007)

研究分担者 三羽 邦久  富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (70166221)
藤田 正俊  富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (50190046)
キーワード心肥大 / 心筋虚血 / α_1受容体 / β受容体
研究概要

慢性犬における頻回虚血刺激による心筋肥大発生の機序
冠閉塞による頻回虚血刺激が心筋肥大を発生させるとの結論を、前年度の検討より導いたが、心筋肥大発生の機序については不明である。この心筋肥大発生の機序に交感神経受容体が関与するかを、今年度、検討した。左回旋枝の1時間毎の2分間閉塞を繰り返した。虚血部の心筋細胞には病理学的に心筋肥大が証明された。心臓を取り出し、左室心筋より膜分画を抽出し、(^3H)-Prazosinおよび(^3H)Dihydroalloprenololを用いた結合実験を行い、α_1受容体とβ受容体の数と親和性を求めた。6頭における検討では、α_1受容体の最大結合能は、非虚血部で13.0±6.5(標準偏差)、虚血部で14.6±9.5(fmol/mg)、解離定数は、非虚血部で0.17±0.13、虚血部で0.17±0.17(nM)といずれも有意差を認めなかった。β受容体の最大結合能は、非虚血部で72.2±35.5、虚血部で76.8±25.8、解離定数は、非虚血部で1.00±0.25、虚血部で1.43±0.75とこれも有意差を認めなかった。以上より、冠閉塞による頻回虚血刺激による虚血部の心筋肥大の発生機序には、交感神経受容体の量的質的変化は関与しないものと結論された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Fujita Masatoshi: "Importance of myocardial ischemia for coronary collateral development in conscious dogs." International Journal of Cardiology. (1990)

  • [文献書誌] Yamanishi Kazuto: "Importance of myocardial ischaemia for recruitment of coronary collateral circulation in dogs." Cardiovascular Research. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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