研究課題/領域番号 |
63480224
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
篠山 重威 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (70109007)
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研究分担者 |
三羽 邦久 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (70166221)
藤田 正俊 富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (50190046)
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キーワード | 心筋虚血 / 冠側副血行循環 / 冠閉塞 / 心筋肥大 / 超音波ディメンジョンゲ-ジ / 心筋細胞 |
研究概要 |
1.犬における心筋虚血の冠側副血行循環促進に対する重要性 雑種成犬14頭を用いた様々な冠閉塞プロトコ-ルからなる急性実験で、冠側副血行循環を促進させるには、冠動脈間圧較差だけでは不十分で、心筋虚血による代謝産物の蓄積が大切であると考えられた。 2.意識犬における冠側副血行循環発達に対する心筋虚血の重要性 頻回冠閉塞による側副血行循環発達を、雑種成犬12頭を1分間閉塞群と2分間閉塞群に分けて比較した。1分目から2分目までの1分間の閉塞は最初の1分間の閉塞より4.43倍有効であること、すなわち、強烈な心筋虚血の存在が側副血行循環発達にとって重要であることが判明した。 3.頻回冠動脈閉塞による局所心筋肥大発生 慢性犬10頭において、冠閉塞による頻回虚血刺激が心筋肥大を発生させるかを検討した。5頭で左回旋枝の1時間毎の2分間閉塞を、回旋枝潅流域への冠側副血行循環が充分発達するまで繰り返した。平均334分(22日間)の虚血刺激により、超音波ディメンジョンゲ-ジで測定した安静時の虚血部(回旋枝潅流域中央)の心内膜下拡張終期長は6.6%有意に(p<0.05)増加した。非虚血部(前下行枝潅流域中央)と虚血部の心筋細胞の横径はそれぞれ15.4±1.5μ、18.2±3.0μと非虚血部の方が有意に(p<0.05)大きかった。同様な手術を行い冠閉塞を施行しなかった偽犬5頭では前下行枝潅流域と回旋枝潅流域の心筋細胞の横径は、それぞれ14.2±2.1μ、14.2±1.5μと差を認めなかった。以上より、冠閉塞による頻回虚血刺激は虚血部に限局した心筋肥大を発生させると結論された。
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