研究課題/領域番号 |
63480237
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
梶井 正 山口大学, 医学部, 教授 (40116710)
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研究分担者 |
桑野 聡 山口大学, 医学部, 助手 (30205265)
村野 一郎 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (20200305)
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キーワード | 染色体 / 脆弱部位 / アフィディコリン / 組織による差 / 脆弱X症候群 |
研究概要 |
前年度に引き続き、通常型脆弱部位の組織による発現の差異の研究を続行した。更に脆弱X症候群の保因者女性の脆弱Xの不活性化の頻度とその知能の関係を追求した。 1. 組織の差により、脆弱部位の異なる現象はaphidicolinに限るか否かを知るため、過剰thymidine処理による脆弱部位をTリンパ球、Bリンパ球、線維芽細胞について行ない、3者で差があることを確認した(文献6)。 2. aphidicolin添加後、染色体標本作製前2〜6時間aphidicolinを除くことによって、一旦生じた脆弱部位が修復される状態を観察した。6時間のaphidicolin除去によって、脆弱部位はほぼ完全に消滅する。2〜4時間の除去では一部が修復される。その程度は脆弱部位によって異なる(未発表)。 3. 脆弱X症候群の女性保因者の脆弱Xの複製時期を抗BrdU抗体を用いて測定する方法を考案した。この方法で6例のIQと末梢血の脆弱Xの不活性化(後期複製)との関係をみたが、両者に相関はなかった(文献7)。
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