研究課題/領域番号 |
63480240
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
河野 通雄 神戸大学, 医学部, 教授 (60030938)
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研究分担者 |
松井 律夫 神戸大学, 医学部, 助手 (60199742)
土師 守 神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (10198707)
廣田 省三 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (20181216)
佐古 正雄 神戸大学, 医学部附属病院, 助教授 (60030970)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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キーワード | 肝癌 / 肝細胞癌 / 集団検診 / 超音波検査 / X線CT / MRI / 画像診断 |
研究概要 |
近年、わが国における肝臓癌の罹患率は著しく増加し、その予防医学的対策は極めて重要な課題となっている。 この観点から肝臓を含む腹部超音波集検がいくつかの施設で行われている。しかし、集検の主体となる画像診断法に関する基礎的研究は少ない。そこで、我々は、超音波、CT、MRI、各モダリティの肝臓癌集検への応用を精度、及び効率の観点から検討し、その位置付けとそれらの効率的運用法について、画像診断法を中心に基礎的検討を行った。また、超音波を中心とした小規模職域集検を実施し、肝癌集検の問題点につていも検討を行った。 1)従来の超音波検査の欠点である肝ド-ム直下の死角を軽減させるため、小型コンベックス型プロ-ブを開発した。小型プロ-ブは肝ド-ム直下の描出能に優れ、肋間スキャン時に大型プロ-ブと併用することで診断能が向上すると考えられた。 2)職域肝がん集検を522名に実施し、問題点について検討した。 小型コンベックス型プロ-ブ超音波集検に応用し、有用な方法であることが確認された。 3)X線CTによる肝癌の診断能を検討した。また、二次検診への効率的運用法である傾斜スキャン法を考案し、二次集検査のスル-プット向上に有用であると考えられた。 4)MRIによる肝癌の診断能を検討し、二次検診への応用、並びにその可能性について検討した。その結果、肝腫瘍の検出率はCTより高く、MRI機器の一般への普及により二次検診として有力なmodalityとなると考えられた。
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