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1988 年度 実績報告書

培養メサンギウム細胞の生化学的・免疫学的検討よりみた腎炎の進展、憎悪因子の研究

研究課題

研究課題/領域番号 63480242
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

小板橋 靖  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教授 (40081715)

研究分担者 藤田 良二郎  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (70131000)
目黒 嵩  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (60200317)
キーワード培養 / メサンギウム細胞 / 上皮細胞 / リンパ球 / ネフローゼ / シアール酸 / ウロキナーゼ
研究概要

昭和63年度は細胞培養の樹立に目標が置かれたが、方法論的にはほぼ確立された。つまり、
1.ラット腎還流後、Sieving法により糸球体が収集され、培養液(RPMI1640+20%FCS)中で炭酸ガス培養(5%)された。糸球体周囲から三角形あるいは菱形の細胞がタイルを敷きつめたように増殖し、培養開始後2〜3週後に上皮細胞がピークに達したと判断された。その後は、それらの細胞は徐々に消失し、一方、細胞内に線維状構造を有する紡錘状細胞が増殖し、培養主細胞が上皮細胞からメサンギウム細胞に入れ代る様子が観察された。
2.培養細胞は0.002%EDTA加0.1%トリプシン溶液で培養dish表面からはがされ、ばらばらにされ、希釈法によりマイクロプレート内に継代された。培養2〜3週の上皮細胞優位な時と、5〜6週のメサンギウム細胞優位な時にそれぞれ施行され、ほぼ純粋な上皮細胞系およびメサンギウム細胞系が樹立された(クローニング法の樹立)
3.ヒト(腎臓病患児)の開放腎生検時の腎組織からの培養は、1例のみ成功し、ヒト系球体細胞培養の可能性が示唆された。
4.ネフローゼ患児のリンパ球培養に関しては、我々は充分に習熟した。
5.血清中のシアール酸、シアリデース、シアロトランスフェラーゼの各測定に関しても我々は充分に習熟した。
6.尿中UKの生物活性、免疫活性の各測定に関しても我々は充分習熟した。また尿中UKの質的検討ではSDS-PAGE後Zymegraphyにて検討し、尿中UKは、各種腎炎により量的に変動するとともに質的にも変化することが、新しい知見として得られた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 小板橋靖: 血液と脈管 in press.

  • [文献書誌] Koitabashi,Y.: Pediatr.Neph.1. 124-C53 (1987)

  • [文献書誌] Koitabashi,Y.: Acta pediatr Jpn. in prees.

  • [文献書誌] Koitabashi,Y.: Acta Pediatr Jpn.31. 45-52 (1988)

  • [文献書誌] 目黒嵩: クリニカルニュース. 9. 4-10 (1988)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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