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1988 年度 実績報告書

肝移植後の移植肝のViabilityに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63480302
研究機関京都大学

研究代表者

田中 紘一  京都大学, 医学部, 講師 (20115877)

研究分担者 阿曽沼 克弘  京都大学, 医学部, 助手 (40202626)
山岡 義生  京都大学, 医学部, 講師 (90089102)
キーワード同所性部分肝移植 / 肝移植 / 肝バイアビリティ / 拒絶反応 / 血中ケトン体比
研究概要

1)犬の同所性肝部分移植に関する研究
リビングドナーからの肝部分移植(同所性)を目的として、犬を用いその術式を確立した。すなわちレシピエント犬の下大静脈を残して全肝切除を行い、ドナー肝の外側2葉を移植する方法である。ドナーよりの部分肝採取方法を(I)無灌流 (II)温灌流 (III)冷灌流として、これらのグラフト肝Viabilityを、肝ミトコンドリア機能の面からと、生存率(移植犬)から比較検討した。肝ミトコンドリア機能として、血中ケトン体比、肝エナージチャージ、乳酸とピルビン酸値を測定した。
これらのパラメータによると、リビングドナーより採取された移植肝は、無灌流でも十分肝バイアビリティーを保持するのみならず、温灌流とこれまで行われてきた冷灌流の保存との間に差がなく、移植肝は生着した。現在、さらに優る肝採取法を検討中である。
2)ラット肝移植における拒絶反応の判定方法について。
同系肝移植および異系肝移植を行い、移植肝生着後肝ミトコンドリア機能を評価するため経時的に血中ケトン体比、血中ビリルビン値、乳酸、ピルビン酸を測定し、拒絶反応を判定しうるパラメーターを検討した。この結果、血中ケトン体比が、最もよく相関し、血中ケトン体比の低下とともに、拒絶反応が進行していると評価できた。
3)ラット肝切除後肝再生に及ぼすサイクロスポリンの影響
拒絶抑制剤サイクロスポリンが、肝再生に及ぼす影響を、肝ミトコンドリア機能より評価し、肝再生には、悪影響しないと判定しえた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Masazumi,Zaima;Koichi,Tanaka: Surg.Res.Comm.5. 229-237 (1989)

  • [文献書誌] Toyotake,Okanoue;Koichi,Tanaka: Rurg.Res.Comm. 5. 99-107 (1989)

  • [文献書誌] Ryuji,Okamura;Koichi,Tanaka: Europ.Surg.Res.

  • [文献書誌] Katsuhiro,Asonuma;Kouichi,Tanaka: Transplantation international.

  • [文献書誌] Koichi,Tanaka: Transplantation international. 1. 213 (1988)

  • [文献書誌] Shinji,Uemoto;Koichi,Tanaka: Reserch in experimeutal medicine.

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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