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1988 年度 実績報告書

心筋内埋込用超音波変位センサによる補助心臓の心補助効果に関する心力学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63480316
研究機関北海道大学

研究代表者

林 紘三郎  北海道大学, 応用電気研究所, 教授 (90026196)

研究分担者 山本 憲隆  北海道大学, 応用電気研究所, 助手 (40210546)
松本 健郎  北海道大学, 応用電気研究所, 助手 (30209639)
中村 孝夫  北海道大学, 応用電気研究所, 講師 (00142654)
三田村 好矩  北海道大学, 応用電気研究所, 助教授 (70002110)
キーワード超音波 / 変位計 / センサ / 補助人工心臓 / 動物実験 / 心力学 / 局所心筋仕事量 / 左室仕事量
研究概要

1.8チャネル超音波変位計システムの開発
一対のセンサ間の超音波パルスの伝播時間がその距離に比例する測定原理に基づく、生体内変位系システムを試作した。超音波パルスを時分割的に発生されることによって、みかけ上8チャネルの同時測定を可能にした。計算上の最長測定可能距離は約10cm、分解能は測定距離の約1.7%となった。
センサにはチタン酸ジルコン酸鉛製超音波振動子(5MHz)を用い、直径約2mmの円板型に加工した。振動子表面には1/4波長整合器と音響レンズを取りつけて、生体組織とセンサ間の音響整合特性を向上させ、指向特性を抑制した。心室内径測定用にはこのセンサを心室内壁に装着して、心筋長測定用には心筋内へ埋め込んで使用する。動物実験に先だち、生理食塩水中で既知の距離を測定して精度を検定した。
2.急性動物実験
開発中の補助人工心臓ポンプを、現有する設備を用いて犬の左房一下行大動脈間に取りつけ、長音波変位計センサを心室内及び心筋内に装着して、各種ポンプ駆動モード下の左室変位データを収集した。この際、センサの取りつけ手順や方法の検討、試作システムの性能評価も行ない、改良を進めている。得られたデータからは、左室全体および局所心筋のなす仕事量等の力学的指標を計算し、心補助効果の検討を行ない、最適駆動モードを見いだしつつある。来年度には実験動物に心不全を作成して、補助心臓の虚血心に及ぼす効果についても検討していく予定である。
3.慢性動物実験
試作超音波変位計システムの生体内長期測定可能なことを確認し、補助人工心臓の長期間駆動の及ぼす影響を調べるための慢性動物実験を開始した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Nakamura: Physicd in Medicine & Biology. 33,Suppl.1. 248 (1988)

  • [文献書誌] K.Hayashi: 1989 Biomechanics Symposium. (1989)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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