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1990 年度 実績報告書

磁気刺激による運動誘発電位

研究課題

研究課題/領域番号 63480330
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

児玉 南海雄  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40004999)

研究分担者 佐々木 達也  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (00153990)
キーワード磁気刺激 / 運動誘発電位
研究概要

これまで頭皮上からの磁気刺激には直径10cmの円形コイルを用いていたが、さらに直径5cmの小コイル、および小コイルを二つ合わせた8の字コイルを作製し、コイルから発生する磁束密度を測定したうえで実際に頭皮上から刺激を行った。磁束密度はコイルから離れるにしたがって減衰し、減衰率は小さいコイルほど急速であった。このため小さいコイルでは、頭皮上からの刺激では大脳皮質運動領野を刺激することはできなかった。また、強い磁力が発生すると報告されている8の字コイルの中心部でも刺激に十分な磁束の収束及び強度は得られなかった。結局、直径10cmのコイルの辺縁を用いた大脳皮質運動領野の刺激が最も効率が良かった。
また動物実験にてイヌの頭皮上から磁気刺激を行い、脊髄硬膜外電極より伝導速度が50ー80m/sの2蜂性の運動誘発電位が得られることを確認した。臨床例では、上位頸髄腫瘍4例にて術中モニタリングを行った。頭頂部に刺激用コイルを固定し、下位頸髄硬膜外にカテ-テル電極を挿入し記録したところ、3ー4msecにpeakを有する再現性のある波形が得られた。術中モニタリングのための問題点としては、コイルから発生するartifactの問題、1回の刺激に時間を要するため加算が困難であることなどが挙げられる。臨床例において得られた波形が運動機能を反映しているかどうか、磁気により刺激されているのは大脳皮質運動領野かどうかなどの問題は今後更に検討を要する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 根本 仁,紺野 豊,児玉 南海雄: "磁気刺激による運動誘発電位" 日本パラプレジア医学会雑誌. vol.4. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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