研究課題/領域番号 |
63480335
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
神野 哲夫 藤田学園保健衛生大学, 医学部 脳神経外科, 教授 (90084540)
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研究分担者 |
横山 哲也 藤田学園保健衛生大学, 医学部 脳神経外科, 助手
亀井 義文 藤田学園保健衛生大学, 医学部 脳神経外科, 助手
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キーワード | 脊髄電気刺激 / 遷遅性意識障害 / CT / SEP |
研究概要 |
本年度は第一段階の臨床例23例をまとめ、それらよりDCS療法の適応を考案した。そしてこの適応に沿って新たに第二段階として7例の臨床例に於てDCS療法を行った。その結果、この7例のうち3例に臨床的有効例を認めた。第一段階の症例より導出された適応の基で第二段階の7例は選出されたのであるから、この7例中3例の有効率は低いと言わざるを得ない。この原因はやはり第一段階で導出された適応が不正確であったと考えざるを得ない。第二の原因として考えられる事は、現在までリ-ド線は硬膜外に設置されてきた。しかし遷延性意識障害例では硬膜下のスペ-スが萎縮の為、間隙が広くなっており、硬膜外での電気刺激が真に脊髄の電気刺激になっているか疑問である事に気付いた。 これらの経験よりまず第一に同じ遷延性意識障害でいろいろなグレ-ドがある事が考えられ、遷延性意識障害の分類をまず行う事を始めた。その第1歩として、SEPによる分類をまず試みている。遷延性意識障害例は不動化が難しく、artifactの混入しないSEPをとるのは極めて難しいが現在症例を重ねている。 第二に実験的に硬膜外刺激と硬膜下刺激の差異を検討中である。 以上が本年度に行った研究のまとめである。
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