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1990 年度 実績報告書

脊髄後索電気刺激の機能障害脳に及ぼす影響について

研究課題

研究課題/領域番号 63480335
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

神野 哲夫  藤田学園保健衛生大学, 医学部・脳神経外科, 教授 (90084540)

研究分担者 横山 哲也  藤田学園保健衛生大学, 医学部・脳神経外科, 助手 (70220572)
亀井 義文  藤田学園保健衛生大学, 医学部・脳神経外科, 講師 (90224691)
キーワード脊髄後索電気刺激 / 遷延性意識障害 / 植物状態 / Pー300 / カテコ-ルアミン / インド-ルアミン
研究概要

本年度に得た結果は以下の如くである。
1.事象関連電位(ERP)であるPー300成分は認知機能の客観的指標として最近広く利用されている。そこで意識障害患者において、意識レベルの変動と認知機能との相関性及び、各種脳損傷患者における認知機能への影響等を、Pー300mapping及び、EEG mappingを用いて検討を行った。頭部外傷後遷延性意識障害6例を対象とした。刺激としては、聴覚刺激を用いた。脳波は両耳朶連結を不関電極とし、国際10ー20法に従った。各症例において、経時的測定を行い検討した。その結果、(1)頭部外傷後遷延性意識障害の意識レベル改善と相関してPー300の出現を認めた。(G.C.S.11点以上)。(2)Pー300mapping処理分析において、前頭部他焦点性電位から頭頂部焦点性電位への経時的以降が、意識レベル改善と相関性を示した。これらの結果より(1)意識レベルの変動とPー300潜時の相関性を認めた。(2)意識レベルの改善に伴い、Pー300mappingで前頭部他焦点性電位から頭頂部焦点性電位への移行を認めた。(3)Pー300発生源の検索にPー300mapping処理は有用であると思われた。2.実験的には、生後7週、200〜300gの雄Ratの頸椎C_<2ー3>部に電気刺激を行い、Glowinskiらの方法により、脳を8分画(Cerebellum,medulla oblongata,Hypoth alamus,Striatum,Midbrain,Hippocampus,Cortex,Prontal cortex)し、HPLC法により、NE,DA,DOPAC,HVA,3MT,5HIAA,5HTのそれぞれを測定した。control群、3時間、6時間刺激群と、それぞれのsham群との比較検討を行った。
その結果、電気刺激群において、特に中脳、視床下部、海馬において有意にHVAの増加を認めDA,DOPAC,5HTも同様の傾向を認めた。したがって電気刺激療法によるド-パミン系及びインド-ルアミン系の代謝経路への賦活作用が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 横山 哲也、神野 哲夫、亀井 義文、庄田 基、井上 孝司、笠間 睦、阿部 守、金岡 盛益、尾内 一如: "遷延性意識障害例に対するDCS療法ーその適応に関する検討ー" 脳神経外科. 18(1). 39-45 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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