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1988 年度 実績報告書

ヒト骨肉腫のTrausforming grouth factorの研究

研究課題

研究課題/領域番号 63480337
研究機関東京大学

研究代表者

桧垣 昇三  東京大学, 医学部(病), 講師 (20107676)

研究分担者 飯島 卓夫  東京大学, 医学部・整外, 助手 (60176039)
小島 達自  東京大学, 医学部・整外, 助手 (30161912)
渋谷 正史  東京大学, 医科学研究所, 助教授 (10107427)
キーワード悪性形質発現因子 / 骨肉腫 / TGF-β / ソマトメジン
研究概要

本年度は18例の骨肉腫組織よりRobertの方法に基き、粗抽出TGFを得、TGF活性と臨床データーを比較検討した。この18例の骨肉腫組織には、EGFが存在せず、またEGFと競合する活性が認められなかった。即ちヒト骨肉腫の自律増殖する成長因子としては、EGF、TGF-αが重要な役割を担っていないと考えられる。また骨肉腫のTGF活性は分化型骨肉腫を除き、総ての症例でEGF添加により、地活性が増強し、しかも血管内皮細胞の増殖抑制がおこり、TGF-βが重要な役割を果たしていることがわかった。またTGF活性の非常に高い症例では、早期に肝転移を形成し不幸な転機を辿る症例がありTGF活性が、1つの予後判定因子として使えることを示したが、症例により形成されたcolonyがTGF-βで完全にblockされることがわかり、この因子を探究していく内に、これが、高分子型のソマトメジンであることがRZHを使った研究でわかった。これらのソマトメジンと競合する蛋白はヘパリンアフィニティカラムに結合し、0.6〜0.8MNaclで溶出される。14〜16KDaの蛋白であることが、解った。これに基き18例の粗抽出TGFのソマトメジン量を測定したところTGF活性の高い症例にソマトメジン量が非常に高いことが判明した。また、総ての症例に高分子型のILGF-I、ILGF-II/ソマトメジンが存在することが解った。
また、TGF-β様の活性を持つ蛋白が、1つはmatrix protein bocend1つは6KDaに溶出され、更にヘパリンアフィニティカラム0.15Mに吸着し、逆層で25%に溶出するTGF-βが存在することがわかったが、これらをpeerifyしても、いかなるTGFが同定する方法を持っていないが、もっとも予後に関与するTGF-βは6KDaに溶出するTGF-βと思われた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 桧垣昇三: 日本整形外科学会誌. 62. S467 (1988)

  • [文献書誌] S,Higaki;etal: Caucer.

  • [文献書誌] S,Higaki;etal: Caucer Res.

  • [文献書誌] S,Higaki;etal: B.B.R.C.

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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