研究概要 |
1.成ネコを用い、笑気+エトレン麻酔下において腰部椎弓切除を行い、微小電極を第7腰髄内にマイクロドライバ-を用いて挿入した.成ネコは中脳網様体除脳術によって非動化し、純酸素で人工呼吸し、一般状態を生理学的正常範囲内に維持した.これより細胞外微小電極法を用いて、脊髄後角Rexed第5層型単一細胞活動を導出記録した.自発活動及び定量疼痛刺激装置によるピンチ法にて誘発活動を測定した 空気下で対照値を測定した後、露出脊髄をハロセンの飽和蒸気に暴露し、脊髄後角単一細胞活動の変化を自発活動と誘発活動の双方で確認を試みた.それと同時にブラウン管からポラロイド写真を撮影しながらポリグラフへの描記も行った. ハロセン飽和蒸気暴露の結果,脊髄後角単一細胞活動の自発活動も誘発活動もいずれも明確な抑制は見られなかった.時により,刺激を思わせる所見も得られた. 2.本法の臨床的な有効性を検討すべく、エ-テルおよびハロセンを使用して患者で検討した. 3.硬膜外腔に吸入麻酔薬を投与した場合の、呼気内吸入麻酔薬濃度が極めて低値で,検出は可能であったが、定量的測定は不可能であった. 4.薬動力学的研究として、臨床的に使用される吸入麻酔薬の硬膜外投与に際し、呼気濃度の推移を検討すべく、モデルを作成して解析した
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