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1989 年度 実績報告書

受精のメカニズムの解析と不妊治療への応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63480371
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

星 和彦  福島県立医科大学, 産婦人科, 助教授 (20111289)

研究分担者 柳田 薫  福島県立医科大学, 産婦人科, 助手 (10182370)
キーワード精子 / マイクロマニピュレ-ション / 先体反応 / capacitation / 胚凍結 / hyperactivation
研究概要

(1)、囲卵腔内への精子注入による体外受精の予備実験を、ハムスタ-卵とヒト精子を使用して行なった。マイクロマニピュレ-タ-を用いてcapacitation完了ヒト精子をハムスタ-卵の囲卵腔に注入することにより、前核形成を認めることができた。この成績はヒト体外受精への本操作の応用可能な事を示していると思われる。
(2)、精子の先体反応発現のメカニズムについて検討した。ヒト精子は、卵透明帯あるいは顆粒膜細胞群とともに培養したときの方が精子単独で培養した場合に比べはるかに先体反応が速やかに進行する。先体反応惹起において卵保護層の重要性が示唆されたものと考える。
(3)、胚凍結用溶液として細胞膜透過性耐凍剤であるトレハロ-スを非透過性耐凍剤に添加することで胚の生存性が上昇することが判明した。しかしこれは透過性耐凍剤の濃度が重要で、至適濃度は0.075Mであった。
(4)、精子のhyperactivationをおこす精子は頚管粘液通過能の関連を調べた。近い将来hyperactivationと頚管粘液内進行速度が速く、両者間には極めて高い相関が認められた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] K.Hoshi et al: "Effect of agents used for zona pellucida removal on hamster oocyte penetration by human spermatozoa" Fukushima J.Med.Sci.34. 1-9 (1988)

  • [文献書誌] 星和彦 他: "体外受精による妊婦初期の胎児モニタリング" Perinatal Care. 8. 1126-1131 (1989)

  • [文献書誌] 会田都美子・星和彦: "ヒト精子のCapacitationに要する時間と精子コレステロ-ル/リン脂質比の関係" 日本不妊学会雑誌. 34. 886-892 (1989)

  • [文献書誌] 柳田薫・星和彦 他: "精液分析方法の検討" 日本不妊学会雑誌. 34. 893-901 (1989)

  • [文献書誌] 月川奏・星和彦 他: "ヒト精子運動能とPENETRAK test" 日本不妊学会雑誌. 35. 74-79 (1990)

  • [文献書誌] 星和彦 他: "冷蔵および凍結保存ハムスタ-卵使用によるハムスタ-テスト" 日本不妊学会雑誌. 35. 182-187 (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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