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1989 年度 実績報告書

生理的実験モデルを用いた胎仔発育遅延の出生前治療の関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63480374
研究機関日本医科大学

研究代表者

河村 堯  日本医科大学, 医学部, 助教授 (80103977)

研究分担者 倉石 公路  日本医科大学, 医学部, 助手 (00170069)
鴨井 青龍  日本医科大学, 医学部, 助手 (90169649)
八木 覚  日本医科大学, 医学部, 助手 (00172833)
波多野 久昭  日本医科大学, 医学部, 助手 (10172917)
荒木 勤  日本医科大学, 医学部, 教授 (40089751)
キーワード総熱産生量 / 胎盤血流動態 / 発育遅延胎仔
研究概要

ヤギ胎仔の下大静脈にマイクロヒ-タ-を留置し、胎仔の総熱産生量を測定した結果、49±6Cal/min/kgであった。一方、発育遅延ヤギ胎の作成のためにヤギ胎仔を約15%摘出し、胎盤血流量を減少させる方法で妊娠ヤギ2頭について実験を行った結果、総熱産生量は40±8Cal/min/kgとやや低値であった。さらに胎仔、羊水及び母獣のアミノ酸組成や胎盤血流動態についても検討した結果、アミノ酸組成に関してはまずAsparic acid,Serine,Glycine,Methionine,Tyrosineが母獣より胎仔に有意に多量に含有していたが、正常発育胎仔と比較しても余り変化は認められなかった。しかし、Threonine,Glutamine,Alanine,Valin,Leucine,Histidine,Ornithine,Lysineについては正常発育胎仔に比較し、その含有量は低値であった。また、胎盤血流動態に関してはヤギ胎盤を約15%摘出した場合、電磁血流計による測定では妊娠130日目頃で720±69ml/min/kgで、正常発育ヤギ胎仔の場合の835±82ml/min/kgと比較し、低値であった。しかし、実験期間における胎仔発育に関しては胎仔体重の変化は著しい変化がなく、胎盤血流量の減少と胎仔体重の変動は著しい変化がなく、測定では妊娠胎盤血流量の減少と胎仔発育との相関はあまり相関が認められなかった。一方、胎盤を約15%摘出した場合、総熱産生量がやや減少する傾向があることから胎盤血流量の減少が胎仔への栄養供給のみならず、胎仔組織での熱産生、すなわち酸素消費量に少なからぬ影響を与えているものと推測された。なお、平成2年度はこれらの結果を基にして、本研究と最終目的である発育遅延胎仔の出生前治療法としてのアミノ酸輪液療法の効果について慢性実験を行い検討していきたい。

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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