研究課題/領域番号 |
63480379
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
田口 喜一郎 信州大学, 医学部, 教授 (80020874)
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研究分担者 |
後藤 昭信 信州大学, 医学部附属病院, 助手
坂口 正範 信州大学, 医学部, 助手 (80196071)
菊川 正人 信州大学, 医学部, 講師 (80126672)
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キーワード | 動的プラットフォ-ム / トランスレ-ション / ロ-テ-ション / 足関節トルク / 抗重力筋筋電図 / 頭部変位 |
研究概要 |
1.動的プラットフォ-ムの改良:動的プラットフォ-ムの改良は(1)動的プラットフォ-ムの動作の安全性、(2)動作の円滑性、(3)刺激出力の安定性について行われた。(1)動作の安全性は、検出台が出発点にあると被検者が乗りにくく、また急に動き出す危険性があるので、乗るまでは出発点より手前で自動的にロックされているよう改良させた。またより安全性を確保するためにハ-ネスを装用し、頭部動揺計支持装置の固定枠に保持できるようにした。(2)動作の円滑性に関しては、強い刺激(トランスレ-ションで30cm/s以上)のとき左右のプラットフォ-ムの動きに差が生じることがあり、この点はポテンシオメ-タの調整により改善された。(3)刺激出力の安定性の問題は、刺激出力として+と-のトランスレ-ション、+と-のロ-テ-ションの4種類があり、それぞれにおいて立ち上り時間は刺激の強さにより異なるところから、トリガ-としての作用時点は刺激條件を変えるごとに変動することになる。これでは積分値、加算値を求めるデ-タ処理上不都合であるので、刺激時点はプラットフォ-ムからの刺激発生時点として統一し、反応潜時はそれぞれの刺激條件において個別に読み取ることとした。 2.刺激條件の設定:抗重力筋反応がよく出る刺激はできるだけ強い方がよいのは当然であるが、刺激が強すぎるとプラットフォ-ム上の体平衡異常が大きく出て足底部が検出台を離れてしまう可能性がある。各種刺激條件における試行の結果、トランスレ-ションは移動距離5cmとして40cm/sまたは20cm/s、ロ-テ-ションは回転角度5°として40°/sまたは20°/sを採用することとした。正常者ではトランスレ-ション、ロ-テ-ションとも両刺激強度が適用可能であるが、平衡機能異常者ではトランスレ-ションの20cm/s、ロ-テ-ションの20°/sのみ適用可能な場合が多いことが分った。
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