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1989 年度 実績報告書

扁桃陰窩の機能的形態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63480384
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

川端 五十鈴  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (80008250)

研究分担者 小西 孝彦  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (20215297)
中村 雅一  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (90217894)
近藤 玲子  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (00192071)
増田 成夫  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (50165718)
キーワード扁桃 / 扁桃陰窩 / 胚中心 / コンピュ-タ-・グラフィクス / 口蓋扁桃 / リンパ組織
研究概要

平成元年度科学研究費補助金によって得られた私共の研究実績の概要につき報告する。
1.研究費補助金で購入した設備について
本補助金にて購入した設備はニコン社製三次元画像解析システム・コスモゾ-ンIIであり、本体・付属器とも当研究室に設置され、使用されている。本設備のコンピュ-タ-は命令語が日本語使用であり、その操作に熟練を要さない。またリフト面でも研究対象の三次元画像化にすぐれた機能をもっているので、研究遂行上有益であった。私共の研究室では数年来扁桃の形態学的研究をおこなっており、またすでにコンピュ-タ-・グラフィクスの研究について試みており、本設備の導入で研究が進展し、下記に如き研究成果が得られた。
2.研究実績について
ヒト口蓋扁桃の連続切片より三次元画像化の成果は次の如くである。
A.扁桃陰窩構造の三次元画像について
扁桃陰窩は単なる表面の上皮の陥入でなく、内部に進むにしたがって分枝をくり返す複雑な構造である。今回の研究で分枝ばかりでなく吻合・融合もみられた。これらの所見はコンピュ-タ-・グラフィクスで三次元画像化され、有益であった。
B.胚中心の三次元画像
扁桃はリンパ組織の1つであって、胚中心が多数存在する。胚中心は明中心と暗殻よりなるので、これらを三次元画像化するとともにそれぞれの体積の計測をおこなった。生理的・病的(慢性扁桃炎・成人)の症例について検討し、明中心と暗殻の大きさは一定でないことがわかった。胚中心は陰窩上皮下にあるとされ、これが扁桃の組織単位とされていたが、上皮とはなれて存在する胚中心もみられた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 川端五十鈴 他: "コンピュ-タ-・グラフィクスによる口蓋扁桃陰窩の三次元再構築" 日本扁桃研究会会誌. 26. 46-49 (1987)

  • [文献書誌] Abbey,K.and I,Kawabata.: "Computerized Three-dimensional reconstruction of the crypt system the palatine tonsil." Acta Otolaryngol(Stockh). Suppl454. 39-42 (1988)

  • [文献書誌] 阿部和也,川端五十鈴: "連続二次元画像の三次元変換システムの作成と応用ー扁桃陰窩の三次元像ー" 第8回医療情報連合大会論文集. 871-874 (1988)

  • [文献書誌] 阿部和也: "コンピュ-タ-・グラフィクスによる口蓋扁桃の形態的研究ー陰窩の三次元再構築を中心にー" 日本扁桃研究会会誌. 28. 237-244 (1989)

  • [文献書誌] 中村雅一,川端五十鈴: "ヒト扁桃のコンピュ-タ-・グラフィクス" 日本扁桃研究会会誌. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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