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1988 年度 実績報告書

高次視覚中枢の加令現象の生理・形態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63480392
研究機関千葉大学

研究代表者

安達 恵美子  千葉大学, 医学部, 教授 (60009496)

研究分担者 藤本 尚也  千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (10199375)
上田 昌弘  千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (70193810)
柿栖 米次  千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (60126513)
麻薙 薫  千葉大学, 医学部, 講師 (30114226)
霜鳥 政光  千葉大学, 医学部, 講師 (20009624)
キーワード視路系の老化 / 老化促進マウス / パターン視覚誘発電位 / luminance閾値 / contrast閾値 / 調節 / 瞳孔
研究概要

1.老化促進マウス(SAM P-8)におけるフラッシュ刺激に対する視覚誘発電位の測定
生後6か月のP-8系および対照のR-1系マウスの頭蓋骨に麻酔下で電極を埋め込み、無麻酔非拘束下にてフラッシュVECPを記録した。時間周波数および輝度を変化させ、陰性波N40の頂点潜時を計測した。その結果、輝度閾値には両群の間で有意差を認めなかったが、時間周波数曲線では高周波領域においてP-8群において有意の低下が認められ、生後6か月ですでに視機能の異常が出現している可能性が示唆された。
2.老化促進マウスの視神経の電顕的観察
生後3、9、および30か月のSAM P-8系の視神経のcross sectionを電子顕微鏡にて観察、視神経線維の数・ミエリン鞘の厚さを計測している。対照マウスとの比較において加齢による神経線維の減少の促進の可能性につき検討する。
3.ヒト臨床例におけるパターン視覚誘発電位(PVECP)の加齢による変化
1)調節負荷の増強により、PVECPの振幅が直線的に低下する特性を用いて、調節力の他覚的測定を試みた結果、加齢による他覚的調節力の低下および頂点潜時の著明な延長が観察された。高齢糖尿病患者ではさらに著しく、加齢減少の促進が示唆された。2)眼内レンズ挿入眼においてluminance閾値を測定した結果、正常眼と同様に加齢による上昇が認められ、視路系の変化に由来することが示された。3)正常者のコントラスト閾値においては加齢による有意な上昇が認められた。4)瞳孔径とコントラスト閾値の関係について検討した結果、その関与は少ないことが判明した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 山崎広子: 日本眼科学会雑誌. 92. 767-772 (1988)

  • [文献書誌] 藤本尚也: 日本眼科学会雑誌. 92. 1185-1189 (1988)

  • [文献書誌] 山本修一: 日本眼科学会雑誌. 92. 981-986 (1988)

  • [文献書誌] 山本修一: 日本眼科学会雑誌. 92. 1359-1362 (1988)

  • [文献書誌] 山崎広子: 日本眼科学会雑誌. 92. 1662-1665 (1988)

  • [文献書誌] H.YAMAZAKI: Documenta Ophthalmologica. 70. 59-65 (1988)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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