研究課題/領域番号 |
63480399
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
西田 祥蔵 愛知医科大学, 医学部, 教授 (10065526)
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研究分担者 |
望月 深雪 愛知医科大学, 医学部, 助手 (70200334)
水谷 聡 愛知医科大学, 医学部, 助手 (60166014)
渥美 一成 愛知医科大学, 医学部, 助手 (30148316)
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キーワード | ヒト眼毛様体筋 / サル眼毛様体筋 / 加齢変化 / 調節巾 / 毛様体筋画像解析 / 自発蛍光顆粒 / リポフスチン |
研究概要 |
1)加齢による眼調節機能の変化の関しては10-70歳代男女の調節幅を屈折、調節測定装置(AR3-SV6)で得られた眼調節パターンから解析すると、ステップ刺激と連続刺激でパターンに相違がありステップ刺激による方が調節は幅が広く、連続刺激では45歳以上になると殆ど測定できず、35-39歳と40-44歳の間で調節幅が大きく低下することが明らかになった。 2)毛様体筋はヒト眼ではその矢状断で断面積が加齢とともに縮小する傾向と筋繊維が減少して結合織が増加する傾向が画像解析的に明らかになった。経線繊維(Bruche筋)と輪状筋(Muller筋)では高齢者眼の輪状筋に明らかな萎縮が見られた。サル眼でも加齢とともに毛様体筋筋繊維間に結合織が増加する傾向や毛様体筋に占める輪状筋の割合が減少する傾向が見られた。 3)ヒト毛様体筋には自発蛍光顆粒が見られ加齢とともに増加する傾向が見られた。自発蛍光顆粒は組織化学的に酸フォスファターゼ陽性で超微形態学的にはファゴゾームやリポフスチン顆粒で、毛様体筋の加齢の評価の際の一つの指標が得られた。 4)凍結資料作成装置JFD7000(日本電子KK)を用いてフリーズフラクチュア・ディープエッチング法でサル眼毛様体筋筋細胞のレプリカ膜を作成してその立体的微細構造を検討中である。 5)サル眼毛様体筋の加齢による機能的変化を検討する目的でピロカルピンやアトロピンなどの瞳孔薬に対する毛様体筋の収縮、弛緩の量を電気生理学的に測定することを試みて居るが結果が不安定で再現性に問題がある現在その解決にむけて検討中である。
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