研究課題/領域番号 |
63480425
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
山田 了 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (20103351)
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研究分担者 |
大須賀 豊 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (70167302)
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キーワード | 人工骨補填 / Periograf^<【○!R】> / 骨伝導能 / 臨床成績 / フラップ手術成績 / Periograf移植成績 |
研究概要 |
従来、人工骨材としては種々なる材料が研究されている。そこで、今回はこれら人工骨移値材のうち、骨伝導能を有するハイドロキシアパタイトについて、臨床成績に対して検索した。 補填材としては、スタ-リング・ウインスロップ社から提供を受けた主成分がハイドロキシアパタイト・セラミックスであるPeriograf^<【○!R】>を用いた。被験者は大学病院に来院した患者101名で年令は21才から60才までであった。実験対象としては初期治療の再評価時に歯周外科治療が必要であり、かつ垂直性骨欠損を有する患者とした。被検者のうち実験群すなわち、フラップ手術およびPeriograf^<【○!R】>によって補填を行ったもの、75名(男性33名、女性42名)、対照群はフラップ手術のみである26名(男性17名、女性9名)について行い、Periograf^<【○!R】>による補填の臨床的評価を行った。観察期間としては、手術前および手術後1週、1カ月、6カ月ごとに臨床成績を調査した。診査法としてはGingival recession、pocket depth、attachment levelの測定、X線撮影および口腔内カラ-写真撮影を行った。Gingival recession、pocket depth、attachment levelの測定に際しては、測定部位を一定にする為にあらかじめコア-を使用し行い、以下の実績をあげた。 1.Periograf^<【○!R】>の移植後6カ月後では歯肉退縮量は1.8mm、Clinical attachment levelは7.8mm、attachment gainは2.0mm、Pocket depth2.7mm、Pocket depth decrease3.7mm、歯槽骨内残存率は62.2%であった。 2.Periograf^<【○!R】>補填群とフラップ手術のみ対照群を比較した結果、Clinical attachment gain、Pocket depth decreaseでは、それぞれ危険率1%、5%以下で統計学上有意差が認められた。 3.Periograf^<【○!R】>の有用性について、極めて有用である18.7%、有用45.3%、やや有用が36%、好ましくないが0であった。
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