研究課題/領域番号 |
63480432
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
藤井 弘之 長崎大学, 歯学部, 教授 (20067060)
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研究分担者 |
中村 康司 長崎大学, 歯学部, 助手 (70198240)
白石 和宏 長崎大学, 歯学部, 助手 (50196599)
山辺 芳久 長崎大学, 歯学部, 助手 (90191379)
高田 英敏 長崎大学, 歯学部, 助手 (60179455)
江頭 宏治 長崎大学, 歯学部, 助手 (10176753)
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キーワード | 咀嚼筋 / 頸部筋 / 背筋 / 下顎の水平的運動 / 姿勢 / 咬合病 / 肩こり / 筋電図 |
研究概要 |
(1)健常者に下顎の水平的等尺性運動を持続させると、顎関節や頭・顔面部のほかに、頸・肩・背部にも咬合病様不快症状が誘起される例があった。このことは、咬口病患者が訴える頸・肩・背部の不快症状の原因の一つとして、咀嚼運動系の関与を考慮する必要があることを示している。 (2)下顎の水平的等尺性運動の開始ー停止にほぼ同期して起こる頸・肩・背部の筋活動の変化が観察された。このことは、当該運動の遂行に主働的役割を果す開口筋と頸・肩・背部の骨格筋との間には何らかの機能的関連が存在することを意味している。 (3)下顎の水平的等尺性運動時の頸・肩・背部の筋活動には下顎運動方向依存性があり、当該部の筋活動に対する姿勢位の影響の程度は下顎運動方向によって異なることが分かった。 (4)下顎の持続的後方牽引を伴う習癖は前方押し出し運動を伴う習癖よりも頸・肩・背部の骨格筋に不荷を与えやすく、この効果は直立座位の時よりも仰臥位の時に強くなることが分かった。上記(3)、(4)の結果は、本研究課題はさらに学際的見地から継続されるべきであることを提示している。 (5)上記の実験的結果を咬合病の診断や治療に結びつけるためには、これらの結果と臨床的事実を重ね合せ、適合例と不適合例があれば個々についてさらに詳しく検討しなければならない。また。咀嚼系における閉口筋の動作学的特徴および他部位との機能的関連について検索し、これらに影響を与える修飾因子とその影響の程度を明らかにすることも、今後の検討課題の1つである。 (6)本研究課題で実施した実験方法および実験結果は、今後の関連課題の展開に具体的な示唆を与えうると期待した。
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