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1990 年度 実績報告書

口腔疾患による異常音声の客観的評価に関する研究ー開鼻声の定量的評価システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 63480447
研究機関昭和大学

研究代表者

道 健一  昭和大学, 歯学部, 教授 (40013891)

研究分担者 山下 夕香里  昭和大学, 歯学部, 助手
片岡 竜太  昭和大学, 歯学部, 助手 (20214322)
中村 篤  昭和大学, 歯学部, 助手 (50175501)
高橋 浩二  昭和大学, 歯学部, 助手 (40197140)
斎藤 健一  昭和大学, 歯学部, 講師 (20119192)
キーワード言語障害 / 口蓋裂 / 開鼻声 / 音響学的特徴 / 1 / 3オクタ-ブ分析 / 因子分析法 / 聴覚心理実験 / ケプストラム法
研究概要

臨床応用可能な開鼻声の定量的評価法を確立するために、口蓋裂あるいは先天性鼻咽腔閉鎖不全症による開鼻声患者18例と健常人17例の発声した母音/i/にケプストラム分析を行い、得られたスペクトルエンベロ-プに1/3オクタ-ブ分析を加え、開鼻声の周波数特性を求めた。次に20人の聴取者による開鼻声の聴覚心理実験を行い、得られた主観評価量と周波数特性を表わす物理量の関連を検討したところ次の結果が得られた。
1健常音声と比較した開鼻声のスペクトルエンベロ-プの特徴は第1、第2フォルマント間のレベルの上昇と、第2、第3フォルマントを含む帯域のレベルの低下であった。
2開鼻声の聴覚心理実験を行い得られた5段階評価値を因子分析したところ、開鼻声を表現する2次元心理空間上に2つの因子が存在し、第1因子は全聴取者に共通した聴覚心理上の因子であり、第2因子は聴取者間の個人差を表わす因子であると考えられた。そのうち第1因子を主観評価量とした。
3開鼻声の主観評価量とスペクトルエンベロ-プの1/3オクタ-ブ分析から得られた物理量の相関を検討したところ、第1フォルマントの含まれる帯域から2/3〜4/3オクタ-ブ帯域の平均レベル(物理評価量L1)および9/3〜11/3オクタ-ブの帯域の平均レベル(物理評価量L2)と主観評価量に高い相関が認められた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 片岡 竜太: "開鼻声の定量的評価法に関する研究ー周波数特性と主観評価量との関連についてー" 日本口蓋裂学会雑誌. 13. 204-216 (1988)

  • [文献書誌] 片岡 竜太,道 健一他: "幼小児における開鼻声の定量的評価法について" 電子情報通信学会技術研究報告. SP88ー37. 1-8 (1988)

  • [文献書誌] 王国民,道 健一他: "声門破裂音の音響特性評価" 日本口蓋裂学会雑誌. 16. 37-55 (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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