研究課題/領域番号 |
63480481
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
平山 朝子 千葉大学, 看護学部, 教授 (20110356)
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研究分担者 |
小川 三重子 千葉大学, 看護学部, 助手 (60194453)
岡田 実 千葉大学, 看護学部, 助手 (80169119)
北山 三津子 千葉大学, 看護学部, 助手 (70161502)
山岸 春江 千葉大学, 看護学部, 助教授 (40090386)
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キーワード | 家族看護 / 家族介護分担 / 寝たきり老人 / 後期高齢者 / 家庭訪問指導 / ADL自立度 / 介護援助 |
研究概要 |
家族看護の実態把握:寝たきり老人訪問事例480名について、家族介護に関わっている家族員の全数を把握した。2世代世帯は、平均2.21人の家族で構成されているが、そのうち1.88人(85%)が、3世代世帯は平均4.02人のうち2.27人(56%)が介護に関わっていた。つぎに、本人との続柄別にみた家族の介護分担状況を調べ、配偶者84%、実子55%、養子83%、孫25%が介護にかかわっていることを確認した。また、介護分担状況は日常生活動作の種類、世帯形態・家族構成により差が認められた。しかし、家族員の現在の生活状況を調べたところ、今後介護に参加することが期待できるのは同居者としては、孫と小数ではあるが実子・養子の一部があげられる程度であった。さらに、別居家族による介護は31%の世帯で実施され、家族員数の少ない世帯ほど別居家族に負っていた。家政婦等家族以外の介護者の導入は、単独世帯63%、2世代世帯21%、3世代世帯11%などである。 一定地区内に居住する後期高齢者(75歳以上)の世帯の全数把握による家族看護ニ-ドの継続観察については本年度は2年目の状況を訪問調査によって確認した。 保健婦による家族援助内容の分析:寝たきり老人訪問指導事業の中でとらえた223名の事例について、健康状態、ADL自立度との関連における家族援助内容を調べた。家庭訪問指導で行った看護行為を援助目的別に24項目に分けて担当保健婦に回答してもらったところ、本人の症状観察と精神的援助、家族の介護援助と健康管理、医療・福祉サ-ビス利用援助の実施率はとりわけ高く、介護依存度が高くなるほどこれらの事項の実施率は高くなった。
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