研究課題/領域番号 |
63480481
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
平山 朝子 千葉大学, 看護学部, 教授 (20110356)
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研究分担者 |
小川 三重子 千葉大学, 看護学部, 助手 (60194453)
北山 三津子 千葉大学, 看護学部, 助手 (70161502)
山岸 春江 千葉大学, 看護学部, 助教授 (40090386)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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キーワード | 高齢者の存宅看護 / 家族看護 / 後期高齢者 / 寝たきり老人 / 存宅終末期ケア |
研究概要 |
高齢者の家族看護力を向上させる方法を追求するために、3か年間集積してきたデ-タを分析した。 1 後期高齢者のいる世帯における家族看護の実態と援助方法に関する研究 家族によるケアの基盤となる後期高齢者の健康生活・家族の健康生活及び家族介護の実態を捉えた。その結果、高齢者の潜在ニ-ズが把握でき、家族への援助介入の方向性を示すことができた。 2 寝たきり老人の家族看護の実態と援助方法に関する研究 家族看護の支援方法を検討するために、保健婦が3か年間に訪問指導した世帯を対象として家族・親族による介護分担の実態を分析した。その結果以下のことが明らかになった。(1)介護に関わっているものの割合が高いのは、性別では女性、年齢では高齢の家族であった。(2)別居親族のいる世帯のうち約半数には介護に関わっているものがいた。(3)訪問対象者のいる世帯は、独居・夫婦等の小規模世帯の割合が高かった。(4)夫婦または親子が訪問対象である世帯では、ADLが自立しているものが一方を介護している場合が多かった。 3 寝たきり老人の家族への援助介入方法に関する研究 (1)援助課題の分析による家族への援助方法:保健婦が訪問している601事例中援助因難が有ると申告された318事例についてその内容を分析した。 (2)存宅終末期ケアの現状:訪問指導事業の中で2か年間に保健婦が対応した80事例について調べた。これらは訪問対象者の13%に相当した。また、約半数が終末期に存宅療養をしており、心身状態の変化への対応に戸惑い不安の強い家族への支援、本人や家族の希望をかなえる援助の必要性が示唆された。
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