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1988 年度 実績報告書

クローズドコロニー系統の遺伝的モニタリングに関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63480485
研究機関(財)実験動物中央研究所

研究代表者

加藤 秀樹  (財)実験動物中央研究所, 遺伝研究室, 研究員 (30142053)

研究分担者 山田 淳三  京都大学,医学部附属動物実験施設, 教授 (90025651)
宇津 佐知子  (財)実験動物中央研究所, 遺伝研究室, 研究員 (10142051)
若菜 茂晴  (財)実験動物中央研究所, 遺伝研究室, 研究員 (90192434)
キーワード遺伝的モニタリング / クローズドコロニー / 標識遺伝子
研究概要

マウスおよびラットのクローズドコロニー系統の遺伝的モニタリングに関する基礎的研究を行い、今年度は以下の研究成果を挙げた。
1.マウスおよびラットで調査した標識遺伝子
マウスでは19遺伝子座(生化学的遺伝子15種類および免疫遺伝学的遺伝子4種類を、またラットでは13遺伝子座(生化学的遺伝子11種類および免疫遺伝子学的遺伝子2種類)を調査対象標識遺伝子とした。今年度はラットの標識遺伝子をマウスのそれと同数にするために6遺伝子座の検出系の確立を目的に検討を行った。
2.クローズドコロニー系統の遺伝学的調査研究
2-(1)クローズドコロニーマウス系統の標識遺伝子の調査
ICR、ddYおよびCF1系統について上記の標識遺伝子を調べた結果、3系統で遺伝的多型性が認められた。生化学的標識遺伝子では系統に特徴的な遺伝子は認められなかったが、H-2遺伝子で顕著な系統差みられた。すなわち、CF1系統では約70%の個体にH-2^kタイプが、ICRではH-2k^dが約40%の個体で見られ、そしてddY系統では、H-2k^sが約60%で認められた。
2-(2)クローズドコロニーラット系統の標識遺伝子の調査
SD、WistarおよびDonryu系統の中、SDとWistar系統について調べた。その結果両系統共Hbbで顕著な違いが見られた。まず、SD系統については2社のうちの一方がbタイプに固定しており、他方はa、b、a/bに分離していた。Wistar系統についても同様で、一方はa型に固定していたが、他方では分離型を示した。
3.今後の研究計画
ラットの調査遺伝子数を増やす。ヘテロ型を示した遺伝子座について表現型頻度あるいは遺伝子頻度を毎年調べ、経時的変化を追う。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 加藤秀樹: Medical Technology. 16. 1241-1247 (1988)

  • [文献書誌] 加藤秀樹: Medical Immunology. 17. 353-361 (1989)

  • [文献書誌] Hideki Katoh: Laboratory Animals.

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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