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1989 年度 実績報告書

骨代謝改善に対する食物カルシウム源とその効果

研究課題

研究課題/領域番号 63480487
研究機関日本女子大学

研究代表者

江澤 郁子  日本女子大学, 家政学部, 教授 (10060641)

研究分担者 高木 稚佳子  日本女子大学, 家政学部, 助手 (60120771)
川名 光子  日本女子大学, 家政学部, 助教授 (50060611)
中浜 信子  日本女子大学, 家政学部, 教授 (90060590)
キーワード乳清カルシウム / 卵巣摘出ラット / カルシウム出納試験 / 大腿骨MD法 / 脛骨SPA / BMD / 大腿骨破断強度 / カルシウム供給源
研究概要

〔目的〕チ-ズ製造の際生じる乳清は、飼料あるいは廃棄されることが多く、私達の食生活に十合活用されていない。そこで、Ca供給源としての乳清Caの有用性を炭酸Caと比較検討した。
〔方法〕実験動物には卵巣を摘出した5週齢SD系雌ラットを使用し、低Ca食(0.01%)で27日間飼育した。その後ラットを0.3%炭酸Ca食群および0.3%乳清Ca食群に分け、Caの出納試験を行った。なお乳清Caは、乳清から乳糖およびNaを除いた乳清ミネラル粉末を用いた。試験食開始後29日目に、下大動脈より採血し、血清Ca、P、AlーPを測定した。また脛骨をSPAに、大腿骨をMD法おらび破断試験に供した。
〔結果〕体重増加量、飼料摂取量および飼料効率については、両群間に有意な差は認められず、血清Ca、P、AlーPについても通様であった。またCa吸収ならびに蓄積率についても、両群間に有意な差は認められなかった。脛骨のSPAにによるBMDは骨幹部において高値傾向を示した。大腿骨のMD法では、D、dおよび皮質指数において両群間に有意は認められなかったものの、GSmm、GSmax、ΣGS、ΣGS/Dにおいて、乳清Ca食群が炭酸Ca食群に比べて有意な高値を示した。さらに大腿骨破断エネルギ-および破断力においても、乳清Ca食群で有意な増加が認められた。
以上より、骨の対する乳清Caの効果が明らかになり、ミルク中の乳糖以外の成分に骨増強作用のあることが推測された。乳清Caは口当たりもよく、調通性に優れていることから食品として利用しやすい有効なCa供給源であると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 江澤郁子: "卵巣摘出・低Ca食飼育ラットにおける乳清Caの利用効果" 日本栄養・食糧学会誌. 46. (1990)

  • [文献書誌] 川名光子: "食物Ca源としての魚骨粉の利用について" 調理科学. 23. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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