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1988 年度 実績報告書

スポーツ選手の心理的競技能力の診断とトレーニングに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63480489
研究機関九州大学

研究代表者

徳永 幹雄  九州大学, 健康科学センター, 教授 (90038464)

研究分担者 菊 幸一  九州大学, 健康科学センター, 助手 (50195195)
橋本 公雄  九州大学, 健康科学センター, 助教授 (90106047)
多々納 秀雄  九州大学, 健康科学センター, 助教授 (00038499)
金崎 良三  九州大学, 健康科学センター, 助教授 (70038496)
キーワードスポーツ選手 / 心理的競技能力 / メンタル・トレーニング
研究概要

初年度の昭和63年度は、心理的競技能力診断テスト作成の予備調査とメンタルトレーニングの試験的実施が行われ、次年度への課題が提示された。
1.心理的競技能力診断テストの予備調査結果
全国のスポーツ選手を対象に調査を実施した。その結果、心理的競技能力の因子として、(1)競技意欲を高める能力(チャレンジ精神、闘争心、勝利志向性、忍耐力の4尺度)、(2)精神を安定・集中させる能力(リラクセーションと集中力の2尺度)、(3)自信を高める能力、(4)作戦能力、(5)協調性の能力、が明らかにされた。しかも、これらの能力はスポーツの経験年数,スポーツ大会での実力発揮度、敗北への恥意識、勝利へのプレッシャーなどの自己評価と高い相関関係にあることが明確にされた。
したがって、今回明らかにされた因子から、スポーツ選手の心理的競技能力を診断することの有効性が示唆された。
2.心理的競技能力のトレーニング
一方、心理的競技能力のトレーニングでは、試験的ではあるが、目標設定のプログラム、リラクセーション・トレーニング、集中力のトレーニング、そしてイメージ・トレーニングの内容を検討した。とくに、リラクセーション・トレーニングでは皮膚温や脳波のバイオフィードバックと自律訓練法を組み合わせた方法を用い、選手の強い興味をひいた。また、部分的にカセット・テープを作成した。これらの内容を水泳やボーリングの選手達に試験的に実施した。トレーニング前後の生理学的、心理学的評価やスポーツ大会での自己評価などから、その効用性が検討された。次年度以降は心理的競技能力の各因子を高めるトレーニング内容を作成し、スポーツ選手の心理的競技能力の診断とそのトレーニング法を考察したい。

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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