研究課題/領域番号 |
63490006
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岩村 行雄 東京大学, 教養学部, 教授 (30012438)
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研究分担者 |
鍛冶 哲郎 東京大学, 教養学部, 助教授 (30135818)
新田 春夫 東京大学, 教養学部, 助教授 (00012443)
麻生 建 東京大学, 教養学部, 教授 (80012524)
恒川 隆男 東京大学, 教養学部, 教授 (60022258)
吉島 茂 東京大学, 教養学部, 教授 (50011309)
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キーワード | 批判意識 / 東ドイツ / 教育改革 / 国語政策 / 方言 / 知識人 / 芸術 / 戦後ドイツ像 |
研究概要 |
平成元年度は当初の計画通り、初年度申請書に記したテ-マ、5.50年代に始まった教育改革に関する資料収集と、改革の理念およびその政治的・社会的・文化的背景の研究、さらにこの改革が果たした社会的・文化的役割の検討、6.戦後ドイツの国語政策の変遷とその諸問題、方言再評価の社会的・文化的背景、7.東ドイツの文化政策と芸術家および知識人の社会批判意識、8.日本における戦後ドイツ像に関する資料収集とその分析を取り上げた。経費の関係から、テ-マによっては資料の収集をはじめとして計画の遂行が予定通り進まなかった面もあるが、研究分担者各自の努力により不十分な部分はある程度補うことができた。 本研究においては、研究分担者各自が複数のテ-マを課題とすることによって戦後ドイツの社会・文化現象を多角的・綜合的に捉えられるような体制を組んでいるが、本年度も同じテ-マを担う分担者相互の意見交換を可能な限り頻繁に行なうよう心がけた。なお本年度のテ-マのうち5に関しては資料収集の点で困難があったため必ずしも所期の目的を達成していないが、6については麻生を中心に予定通りの成果を挙げることができた。また、特に7については昨年来の東ドイツの政治的変化とも深く関わっているので、過去の資料および最近の新聞・雑誌など手がかりに着実な分析を進めてきた。8に関しては、昨年来の新たな政治的同行によってドイツのイメ-ジにどのような変化が現れるかという点をも含めて検討を行なった。
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