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1988 年度 実績報告書

情報伝達メディアと情報処理様式の個人差に関する社会・精神生理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63510062
研究機関広島大学

研究代表者

藤原 武弘  広島大学, 総合科学部, 助教授 (20033706)

研究分担者 石井 真治  広島大学, 学校教育学部, 助教授 (60112158)
堀 忠雄  広島大学, 総合科学部, 助教授 (10020132)
キーワード大脳半球差 / メディア志向性 / モダリティ / ライフスタイル
研究概要

1.大脳半球差に及ぼす課題情報のモダリティの影響の検討
強い右手利きの大学生40名について、安静時のα帯域活動の安定性と持続性及び部位差についてスクリーニングを行い、20名を対象として実験を実施した。脳波はスペクトル分析し、振幅と半球間及び半球内コヒーレンスをα帯域を中心に検討した。振幅の左右差は課題内容と対応して、どの条件でも有意差が認められた。情報のモダリティ差は、処理に動員される半球内の部位が汎性か限局性かという次元に現われた。脳波の周期性を示すコヒーレンスについては、半球間、半球内のいずれの組合わせでも条件差は得られなかった。活性半球の同定は一般にα帯域(安静時活動成分)の振幅低減の活動と比較して、活性側を推定する方法を取っている。アナグラムデータの相関性を示すのがコヒーレンスと考えれば、むしろ活性時に中心的役割を果たすβ帯域成分(早波成分)について検討すべきだったかもしれない。今後はβ帯域を2から3帯域に分けて、部位間関係について検討を加える予定である。
2.情報処理様式の個人差の測定に関する基礎的研究
情報処理様式の個人差を明らかにするために、メディア志向性(活字型、映像型)に関する質問群よりなる尺度を開発した。大学生を対象として調査を実施した結果、映像型は男性に多く、活字型は女性に多いこと、文系学部、理系学部による差はみられないことが明らかになった。更にライフスタイルとの関係では、活字志向得点は学習への熱心さや想像力と正の相関が見られ、映像志向得点はイノベータ度と正の相関が見出された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 神山貴弥、藤原武弘: 中国四国心理学会論文集. 21. (1988)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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