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1990 年度 実績報告書

労働関連ストレス評価法に関する心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63510084
研究機関(財)労働科学研究所

研究代表者

越河 六郎  財団法人労働科学研究所, 副所長 (10072646)

キーワード蓄積的疲労微候 / 疲労感 / 労働関連ストレス / 評定尺度 / 妥当性 / 信頼性
研究概要

CFSI(蓄積的疲労微候インデックス)は,労働関連ストレス評価法として開発された「評定尺度法」の一つである。本年度は,本研究第1年度に得られたデ-タの分析と,参考資料として,他職場(病院看護婦ほか)での調査資料についても検討を行った。
信頼性は,TestーRetest間の応答の動揺性を意味する。同一被検者が2回の検査を受けた例数は,455例(看護婦)。テスト間のインタ-バルは,勤務直等の関係で,4日から11日間に分布した。これらの各インタ-バルについて,TestーRetestの相関(r)を算出し,それぞれの有意性を検定した。CFSIは8特性(不安微候,抑うつ状態,一般的疲労感,イライラの状態,労働意欲の低下,気力減退,慢性疲労,身体不調)に分類されているが,TestーRetest相関は,インタ-バル11日の「気力減退」と「身体不調」においては5%水準,ほかのインタ-バル(4日〜11日)では,8特性すべて0.01のレベルで有意という結果が得られた。「疲労感」といった主観的応答に関する信頼性の検証が可能かどうかについては,さらに考察を要するところであるが,本研究における分析の結果では,相当に高い信頼性を認めることができると考えられる。
CFSIの応答結果表示は,レ-ダ-チャ-ト図による「応答パタ-ン」によってなされ,ストレスの有無の判定を行っている。これらの応答パタ-ンは,職場や職種など集団の「負荷事態」の特徴を示すものであるが,これらの「CFSI応答パタ-ン」の判定においても,「尺度」の妥当性,信頼性を証する資料が得られた。

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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