研究課題/領域番号 |
63510097
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
星野 信也 東京都立大学, 人文学部, 教授 (70117969)
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研究分担者 |
藤村 正之 東京都立大学, 人文学部, 助手 (00190067)
岩田 正美 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (50089968)
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キーワード | 福祉国家収斂説 / 地方分権化 / ブライベタイゼーション |
研究概要 |
1.先進諸国において福祉国家は収斂していくといういわゆる福祉国家収斂説(convergence theory)の根拠とされた多変量解析を再検討するため、OECD諸国から18か国を選び、人口、政治、経済等の指標を用いてパス・アナリシスを行った。現在解析を続けている。 2.福祉国家状況の変容ないし動向を現わすキーワード約30を挙げて、過去ほぼ5年間の主要な関係雑誌論文を収拾整理した。 3.同じく1980年代の福祉国家の新たな展開を扱った欧米主要文献の収拾整理を行った。 4.福祉国家がナショナル・ミニマム保障制度として登場したことに着目し、第2次世界大戦後のアメリカにおける最低生活保障制度の歴史と最近の動向について文献整理を行った。 5.同じ視点から、わが国における生活保護制度の最近の動向について、東京都内3区および保護率の高い大都市2市についてヒアリングを行った。 6.東京都区市別の保護率を従属変数とし、人口、財政等の区市別指標を独立変数としたクロス分析を行った。結果は解析中である。 7.2および3を通じて明かとなった1980年代の福祉国家の2大潮流とみられる「地方分権化」と「プライベタイゼーション」の2点について、最近の動向を概観した。 8.イギリスから来日した社会福祉学専攻の大学教授2人を個々に招き、イギリスにおける福祉国家の最近の動向について研究会を重ねた。
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