研究課題/領域番号 |
63510126
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
角替 弘志 静岡大学, 教育学部, 教授 (40021878)
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研究分担者 |
馬居 政幸 静岡大学, 教育学部, 助教授 (30126768)
落合 良行 静岡大学, 教育学部, 助教授 (30092513)
山本 章 静岡大学, 教育学部, 教授 (70022217)
外山 知徳 静岡大学, 教育学部, 教授 (40013213)
望月 雄蔵 静岡大学, 教育学部, 助教授 (20022171)
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キーワード | 学習行動 / 学習意識 / 学校外教育 / 生涯教育計画 |
研究概要 |
御殿場市の小・中学校児童・生徒及びその父母(小・中学校各4校)に対する調査(平成元年2月実施)について調査結果の分析を行い、(1)児童・生徒の学校外教育及び学習環境の実態、(2)親子間の相互理解のずれ、(3)父母自身の学習行動・学習意識明らかにした。(1)においては塾、けいこごと、勉強部屋、ビデオ・ワ-プロ等の所有状況、家族構成、小遣い等を学年別、性別にその特徴を明らかにし、(2)では子の親評価、親の子評価を中心にそのずれと明らかにしようとした。(3)は親自身がどのよな学習行動をし、学習意識を有しているかを、浜岡調査(昭和62年度実施)とほぼ同じ手法で調べ、小・中学校児童・生徒の親の特徴を明らかにした。小・中学校の児童・生徒が物質的には豊富なものに囲まれ、多様な学習活動を学校外において行っているが、子の親評価に対し親自身の自己評価が相対的に低く。親の子評価に対し子自身の自己評価が相対的に低いというずれがみられる。家庭の教育力に関しては、物的な設備に対し、親子間の相互理解にはずれの拡大がみられ、地域の教育計画において家庭教育のあり方については抜本的な検討が必要である。父母の学習行動においては、学級・講座への参加、図書館利用等について特徴がみられるが、子の学校教育が父母の学習を促進していることは明らかである。 地域の生涯教育計画において学校教育をどのように位置づけるかは、単に児童・生徒(青少年)に対する学習機関としてのみでなく、成人に対する学習機会の提供及び学習意識の換題として重要である。静岡県内における生涯学習大綱の策定に関する調査も本年度の研究の課題であったが、社会教育施設の設備とともに学校教育を生涯学習の視点から(学校の教育過程の再検討とともに学校開放の拡大を含め)再編成することが重要な課題となっていることが明らかになった。
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