1.聞きとり調査に関してはほぼ8割〜9割の成果を得られた。 2.資料収集に関して、予定した資料はすべて収集できた。(上田氏の安東小の資料プラス上田薫氏の資料でほぼみたされた。) 3.現在の安東小の授業、子どもの実態、教員の把握は予定以上の成果をおさめた。 4.公刊された著作の分析もほぼ完了した。 上記のように予定した計画はほぼ充分な内容で初年度を終えることができた。研究の一断片を立教大学教育学科研究年報に文章化して公表もした。 資料収集と聞き取り調査、さらに授業記録をVTRにおさめる等の調査に関して快よい協力を得られた。それ故予定した日程と労力をはるかに上まわる成果をおさめられたのである。安東小学校だけでなく、長野県の三郷小においても同様であった。協力者の上田氏の事前の配慮によってそれらが予期以上の成果を獲得できたものである。 調査、資料の検討から成立要因・継続要因をいくつかあげることが可能となった。 (1)研究実践にとりかかった初期の校長、それを支える教師に大胆でかつ先を見通す組織的とり組みがあった。 (2)実践研究を支える理論的な裏づけがえられた。 (3)公開研究会の実施にふみきりそれを継続させたこと。 (4)公刊著作をタイミングよく出版していること。 等が大きな要因として作用している。 その他にもいくつかの要因があると思われる。現在、この実践研究の成果として教師集団の規範力、子どもの成長が特筆できる。
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