1.ソ連経済の有効経路およびそれに随伴する有効価格の計算を行なった。有効価格の計算は蓄積ターンパイクおよび消費ターンパイクについて系統的に行なった。ハンガリー経済については試算の準備として15部門レベルの競争輸入形式産業連関表ばかりでなく、固定資本マドリックスを準備した。 2.投入産出構造の国際比較研究のために、(1)米国IO表1958、1963、1967年の静学的IO分析を行ない、(2)米国1972、1977、1980、1981、1982年商品と商品表を独自に作成し、それらについても静学的IO分析を行なった。(3)ソ連1959、1966、1972年について60〜90部門レベルのIO分析を行い;(4)1977、1982年について15部門レベルの分析を行なった;(5)ソ連については固定試算マトリックスを準備し、自己金融価格の計算も試みた;(6)ハンガリーについては非公表の輸入マトリックスを利用して、競争輸入方式産業連関表を1971〜1979各年につていて推計し、それらについてはじめて系統的なIO分析を試みた;(7)EC諸国およびその他のコメコン諸国についても1970年代から1980年代はじめまでのIO分析を行ない、データ構造を吟味した;(8)中国についても今回はじめて系統的な分析を1981年表について試みた。 以上の研究を著書Quatitative Economics of Socialism及び一橋大学経済研究所統計係発行予定の加工統計リシーズの一環としてまとめあげた。その他の国については、特にハンガリー1971〜1979年の分析結果はディスカッションペーパーシリーズおよびHitotsubashi journal of Economicc誌上に公表の予定である。
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