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1988 年度 実績報告書

量子重力と超弦理論への幾何学的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 63540207
研究機関東京大学

研究代表者

米谷 民明  東京大学, 教養学部, 助教授 (10091521)

研究分担者 藤井 保憲  東京大学, 教養学部, 教授 (60012308)
和田 純夫  東京大学, 教養学部, 講師 (00158693)
一瀬 郁夫  東京大学, 教養学部, 助手 (20159841)
風間 洋一  東京大学, 教養学部, 助教授 (60144317)
キーワード量子重力 / 超弦理論 / 共形代数 / 統一場理論 / 量子宇宙論 / 宇宙定数 / 第5の力
研究概要

1.超弦理論における最小長さの解釈:最近、超弦理論の短距離極限の性質から、理論の背景を探ろうという試みがいくつかなされている。特に、超弦理論には観測可能な長さのスケールに関して限界が存在することが認識されている。我々も数年前からこのことに着目して、その解釈をのぐり考察を続けて来たが、今年度は次の成果を得た。(1)最小長さの存在と弦理論の対称性、すなわち、モジュラー不変性および双対性との関係を明らかににした。(2)また、その時空的表現としての新しい型の不確定性関係を提案した。この解釈は新しい量子化された時空幾何学の可能性を強く示唆しており、現在その実現をめざして研究を進めている。
2.一方、時空のコンパクト化については、N=2超共形対称性をもつ新しい型の模型を超Kac-Moody代数に基づくcoset法を開発することによって構成し、その特徴を調べた。さらに、これらの模型から矛盾のない統一理論として有望な対称性を持つ4次元へテロティック弦の模型を得た。またこの研究とは独立にコンパクト化された理論においてループ補正の効果について調べた。特にループ補正の計算方法の正当性およびBRSTのアノマリーに対するくりこみ補正について新しい知見を得た。3.超弦理論の特徴の一つとして、デイラトン場の存在がある。従ってこのデイラトン場が物理的にどのような意味を持つか調べることも重要である。この観点からEinstein-Maxwen理論に対するデイラトン場の影響、特に事象の地平線の構造を調べた。4.量子宇宙論に関しては、axion模型におけるwarmholeと宇宙項との関係、時間の矢、経路積分法におけるBRS不変性について調べた。5.有限到達距離力に関しては、最近日本で行われた精密実験の結果の分析と理論的模型の分析を米国のグループと共同して行った。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Tamiaki,Toneya: Phys.Lett.

  • [文献書誌] Yoichi,Kazama: Phys.Lett.B. B216. 112 (1989)

  • [文献書誌] Yoichi,Kazama: Nucl.Phys.B.

  • [文献書誌] Sumio,Wada: Mod.Phys.Lett.A3. 929-940 (1988)

  • [文献書誌] Shimizu: Mod.Phys.Lett.

  • [文献書誌] I.Ichinose: Nucl.Phys.B.

  • [文献書誌] Tamiaki,Yoneya :N.Kawamoto and T.Kugo: "論文名"String Theory and Quantum Gravity"in Quantum String Theory" Springer-Verlag, 23-33 (1988)

  • [文献書誌] J.E.Faller:et al. E.Richter: "論文名"Precision experiments to search for the jifth jorce in Proc.of Conf.on Precision Electromaynetic Experimente"" IEEE,

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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