• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

カイラル対称性の力学的破れ

研究課題

研究課題/領域番号 63540230
研究機関高エネルギー物理学研究所

研究代表者

東島 清  高エネルギー物理研究所, 物理研究部, 助教授 (10092313)

キーワードカイラル対称性 / 力学的破れ / ダイナミカルクォークマス / カレントクォークマス
研究概要

この研究では、カイラル対称性がどのような条件の下にどのような機構に依って破れるかを解明することを目的としている。
そのために今年度は有効ポテンシャルの方法を定式化した。比可換ゲージ理論以前においてはカイラル対称性のオーダーパラメーターである9^^-9の真空期待値に対する有効ポテンシャルは発散の困難のために定義することすら出来なかったが、非可換ゲージ理論においてはその漸近自由性のために発散の困難なしに定義できることを示した。又、実験にマループ近似で有効ポテンシャルを計算する方法も提案した。今年度はの方法を、カイラル対称性のexplicit breaking(クォークの裸の質量)がある場合に拡張した。その際新たな発散の困難がでてくるが、強い相互作用のみならずいわゆるヒッグス粒子を導入しておけば、この新たな発散も除去できることがわかった。しかしながら、この手法を用いて実際に有効ポテンシャルを計算するには摂動論を用いるしかない。カイラル対称性の力学的破れを論ずるには、非摂動的な方法を用いる必要があり、現在その方法を開発中である。

URL: 

公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi