研究課題/領域番号 |
63540231
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研究機関 | 高エネルギー物理学研究所 |
研究代表者 |
清水 韶光 高エネルギー物理学研究所, 物理研究部, 助教授 (20011744)
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研究分担者 |
日笠 健一 高エネルギー物理学研究所, 物理研究部, 助手 (20208739)
林 青司 高エネルギー物理学研究所, 物理研究部, 助手 (80201870)
萩原 薫 高エネルギー物理学研究所, 物理研究部, 助手 (50189461)
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キーワード | 電子陽電子衝突 / 輻射補正 / 弱電磁相互作用 / 量子色力学 / ヒッグス粒子 / 超対称性 / 複合模型 / CP非保存 |
研究概要 |
1.光子放出を伴うバ-バ-錯乱で、電子または陽電子が超前方に放出される場合は強い特異性のために計算が困難であったが、この場合を含めて扱うことのできるコンピュ-タ-・プログラムを開発した。この過程は次項の反応に対するバックグランドとして重要である。 2.ニュ-トリノ数を測定する反応e^+e^-→vvγは、QEDのみの高次補正はすでに計算を行ったが、弱電磁相互作用全体を含めた補正を遂行中である(継続)。 3.弱電磁相互作用標準理論および量子色力学のあらゆる反応の散乱振幅および断面積を自動的に計算できるコンピュ-タ-・プログラムを試作した。計算速度の高速化のため現在改良中である(継続)。 4.トリスタンにおけるヒッグス粒子対生成の可能性を検討するため、断面積および崩壊分岐比の計算を行った。また、検出に重要な影響を及ぼすQCD輻射補正ならびにクォ-コニウムとの混合効果を計算した。 5.多くの超対称弦模型は第二のZ粒子(Z')の存在を予言するが、その性質に対してトリスタン他のe^+e^-実験デ-タの与える制約を導いた。特に、ある種のZ'粒子が存在すれば、理論とデ-タとの一致が良くなることを見いだした。 6.クォ-ク、レプトンの複合模型は多種の新しい相互作用を予言する。そのうち、クォ-ク・レプトン混合型の相互作用に対する制限を世界ではじめてe^+e^-の実験デ-タから導出した。 7.中性B粒子の崩壊において、軽いヒッグス粒子によって起こされるCP対称性の破れを議論した。
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