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1988 年度 実績報告書

電子スピン共鳴による価数揺動物質の研究

研究課題

研究課題/領域番号 63540240
研究機関宮城教育大学

研究代表者

千葉 芳明  宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (40113881)

研究分担者 伊達 宗行  大阪大学, 理学部, 教授 (80028076)
キーワード価数揺動物質 / 電子スピン共鳴 / GdB_6
研究概要

1.価数揺動物質GdB_6のESR
GdB_6はCsCl型の結晶構造を持ち、ネール点が約16Kの反強磁性体として知られてる。ESRのそくてはFisk等が以前多結晶で行っている。我々は今回初めて単結晶による測定を行った。
結果は以下の通りである。
1)温度と線幅の関係:低温になるにしたがって線幅の増加が見られる。これは低温での短距離秩序が働いていると考えられる。
2)共鳴点:多結晶試料による実験では低温で低磁場への遷移が報告されていたが、今回の測定では、温度による変化は全く見られなかった。
3)非常にブロードではあるが反強磁性共鳴が見いだされた。
GdB_6はRB_6シリーズの中でも、Gd^<3+>(J=7/2)がS-state ionであることから、比較的単純な物質と思われてきた。しかし、電気抵抗やトルクなどの測定から得られた、反強磁性領域での奇妙な相転移については、今まで原因が明らかでなかった。この原因を解明するうえで有用な結果を得た。

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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